作り物でも戦争は辛い....「バリアント ハート ザ グレイト ウォー Valiant Hearts: The Great War」PS4/PS3

 僕にとっての世界大戦とは、日本が敗戦した戦争=第二次世界大戦のことになるが、きっとヨーロッパでは第一次世界大戦も含め大きな括りで記憶されているに違いない。



 近代化の大きな波が軍事面でも高まっていた1914年。こんがらがった国家関係に火が付いた戦争は否が応でも泥沼の様相を呈し、その後の第二次大戦までは行かなくとも、大勢の未亡人を作ることに成功。しかも戦後処理が中途半端だったために、第二次大戦の呼び水になった感も拭えない。ある意味、日本の運命を決めたのは第一次世界大戦だったのだ。



 最近の歴史の授業がどうなっているか知らないけれど、僕が子供の頃は兎に角第二次世界大戦のことばかり教師は話していた。核を2度も落とされ、国民のことを思いやって天皇陛下が勇気ある決断をなされた大戦であり、調子に乗りすぎたところはあるが、良い側面も沢山あった。そんな内容の話をしていたような気がする。僕には夢を叶え損なって、うだつが上がらないサラリーマンをしている中年オヤジの盛りに盛った似非美談にしか思えなかった。

 正直、歴史というか戦争の細かな時系列に僕は興味が無い。どこどこの国がこういう目的でこの国に攻め込み、この国が攻め込まれたからあっちの国はこっちの国に加勢しただのとか、ほんとどうでも良いのだ。戦争という極限状態を生み出した者達の精神状態や、それに翻弄された人々の営みにこそ僕は興味が有る。集団より個が気になるのだ。


 そういう点で言うと、Ubisoftの「バリアント ハート ザ グレイト ウォー」は最高にのめり込める作品だったと思います。



 娘婿であるカールがドイツに強制送還され、自身もフランス軍に徴兵されてしまって義理の息子を相手に戦う羽目になる男エミールが、戦場で出会った友人達と困難に立ち向かい、数奇な運命に翻弄される物語なのですが、ゲームらしい演出と素朴なタッチの絵が醸し出す物悲しさの取り合わせが良いうえ、雰囲気を抜群に盛り上げる音楽が駄目押しになり、最後の最後はボロボロ泣けてしまった....

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 基本は横スクロールで、途中から仲間になる犬を使ったパズル要素等を解いて進めるゲームなのだけど、音ゲーっぽくタイミングを合わせる場面もあれば、QTEや縦スクロールのカーチェイスゲームになることもある。様々な遊び心地が楽しめるから飽きずにプレイ出来るし、自力で攻略を発見した時の手応えも良いゲームです。もしもパズル要素で行き詰まっても、一定時間ごとにヒントを見ることが出来るのも親切だ。

 デモシーン以外はセリフらしいセリフも無いし、ほとんどジェスチャーで物事を伝えて来るゲームなので、ローカライズの配信が無いXbox勢は海外版を買うのも有りだと思います。



 家族を想い続ける中年兵士エミール

 私怨で戦い続けるアメリカ人志願兵フレディ

 妻子の待つ家へと命を賭して、ひた進むカール

 父親の帰りを待てず、看護師として戦地へ赴くアンナ

 そして、そんな彼らと共にあることを選んだ軍用犬ウォルトの物語.....

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 チャプターごとに簡単にまとめた史実を閲覧出来るので、歴史を改めて知るにも役に立つし、色んな側面から戦争の虚しさを体験させてくれる素晴らしい一本でした。

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