昔は良かっただなんて、言いたく無かったのに....「F1グランプリ/栄光の男たち」ドキュメンタリー/映画/1975年

F1
 あと二月もすれば開幕を迎えるF1グランプリですが、正直ここ数年あまり興味がありません。

 馴染みのドライバーが次々と引退し、マシンも人も様変わりしてしまった今、興味があるのは日本人ドライバーが乗るか乗らないかだけになってしまいました。

 そんなわずかな僕の希望を背負っている小林可夢偉にしても、今季のシートは絶望的で、来季のシートを狙って活動しているそうだ....



 歳を取っただなんて言われたく無いですけど、セナが居た頃の映像を見たり、僕がF1に興味を持つ以前に最速を争っていたニキ・ラウダとジェームス・ハントの映画「ラッシュ/プライドと友情」を観てる方が幸せを感じます。けして懐古主義ではありませんけどね(多分w)

 なんというか、人間が走らせてる感じがしないんですよ今のF1は。精密に電子制御されたマシンに乗り、スポンサーやチームのオーダーに応える形で仕事をしている。ただそれだけのドライバーが多すぎます。お金とか地位とか、そんな物は糞食らえなんですよ。ただ全身全霊で誰よりも速くチェッカー受けるためだけに生きてるぐらいの輩じゃないと熱くさせられません。

 人間の感性が入り込む余地の無い雁字搦めなグランプリでは、マシンやドライバーだけではなく、観戦してる僕らの楽しみ方まで縛られてしまっているのではなかろうか?




 1975年のF1ドキュメンタリー映画である「F1グランプリ/栄光の男たち」を観ると、それを顕著に感じました。命懸けであるが故に高揚しつつも、無為に生死を天秤にかけていることに葛藤しているドライバー達の姿からは憂いさえ漂っている。

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昔のおねぇさん達はちょっとケバいw
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2輪からの転向も珍しく無かったようだ。
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ギャランドゥアピール半端ないっ



 アップダウンでサスがふわっと浮き沈みするところや、カーブで大きくロールした状態でテールをスライドさせつつ曲がるところなんか見てると、マシンの躍動感をとても感じるし、コンピューターじゃなくてドライバーの技量がモノを言ってて痺れます。空力についてもまだまだ理解していない時代だから、バリバリ接近戦が出来ていたと言うし、それはそれは大層見応えがあったに違いない!

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 貴重な当時の映像と共に、F1の魅力と非情さが詰まっていたこの映画、副音声にオーディオコメンタリーが入っていて、フジのF1番組でお馴染みの今宮さんと森脇さんが当時のF1についてアレコレ話してくれてるのがまた面白かった。ぶっちゃけ僕が生まれる前で知らないドライバーばかりだから、今宮さん達の補足が無いとちんぷんかんぷんだったと思います。

 そんな中でも知ってる顔が出て来るとにやにやしましたがw

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右、フランク・ウィリアムズ。禿げてるけど若い凛々しいw
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40年以上前だけど、高度に練られた戦略を持ってて、本当に凄いドライバーだと関心してしまいましたジャッキー。




 荒削りで可能性に満ちあふれていた古き良き時代のF1。全てが個性的だからお客さんも実に楽しそう。行儀は悪いが、心底楽しんでいる顔顔顔で客席は埋め尽くされている。混沌、無秩序、それこそが無限に可能性を感じさせてくれる状態だったのです。

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 無論、秩序が無いところには安寧は訪れない。この時代はF1の長い歴史の中で、一番死亡事故の多い年代だ。先ほどのギャランドゥな青年も、非業と言うべき死に方を迎える。フランソワ・セベールと言う名のその若者に、後を託して引退しようと思っていたジャッキー・スチュワートの心情を思うと、居た堪れない気持ちでいっぱいになります....



 最速を目指すからにはアクシデントは絶対起きる。

 ただ自家用車の事故と同じで、起こしたくて起こす人は居ない....

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 マシンが大破しただけなら「金」でなんとか出来る。けれど人間の命は買い戻すことなど不可能だ。


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 命が散る中でも勝者が生まれるF1。

 流石にこの炎上事故後は批判が殺到したそうですが、これほど過酷であったからこそ胸を打つ存在足りえたのは間違いない。

 まさか70年代に戻れとは言えませんが、政治的なことばかりに夢中になって、純粋に速さを求めることをおざなりにするのだけは止めて欲しい。

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 アロンソやシューマッハが暴れん坊だった若き日って、実はあんまり好きじゃなかったけれど、今思えば立派に最速を目指すF1ドライバーしてたんだなって思いました。

 アロンソ、あの頃を思い出そうぜ。小さくまとまるなよ、そんなのつまんない.....

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