この街を日本人が訪れたら瞬殺だなっ「シン・シティ」ブルース・ウィリス(主演)/ロバート・ロドリゲス&フランク・ミラー(監督・脚本)2005年

 僕は漫画が好きだ。

 当然のように子供向けのコミック雑誌に惹かれ、自然と姉の読んでいる少女漫画やレディコミも好きになった。

 幾年の年月が流れ、今では始末に負えない本に囲まれている。


 ところが、これまで僕はアメコミなる物に触れたことが無い。

 幾つもハリウッド映画になったり、ゲーム化しているから何度も目に触れているものの、原作であるアメコミには一切興味が行かなかった。


 その理由としては、やはりあの格好良いとは到底思えない変なコスプレをした”いかつい”キャラが苦手だったのだと思う(今でもそうだけど) 聞き伝えで知った限りの大まかなストーリーは好きなシチュエーションばかりですしねアメコミ。

 これまでに、アメコミ調の作画の格好良さを咀嚼して僕らに届けてくれた熊倉裕一さんや桂正和さんなどのおかげもあって、だいぶ免疫が付いた今こそ、僕のアメコミデビューに相応しい時期になのかもしれないと、この映画を観た後、原作コミックを大人買いしておきました。




 救いようのない連中が巣食う街”シン・シティ”で起きる、男と女の浪花節オムニバス映画なんですが、どのエピソードも実に格好良い。心臓を患っている老いぼれ警官が、連続幼女殺人犯をぶちのめし少女を二度に渡って命懸けで救う話や、見てくれの悪い顔をした大男が、自分に優しく接してくれた娼婦の仇討ちのために、身体中に傷を作りつつ関係者を血祭りにあげる豪快な話まで、アメリカらしいダーティなヒーロー像が凄く良かった。アメコミは中年になってからの方がしっくり来ますねw

 まだ原作は読んでいないけれど、どうやら結構原作コミックのテイストを反映させているようで、独特のカメラアングルとコミックらしく基本モノクロベースの映画なんですが、美女の顔や瞳、顔に付いた血液など、印象づけたい色だけをカラーにしていたことや、見せ場になると白抜きになるのが渋かったです。

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 結構グロいシーンもあるし、とにかくアメコミ作品だから、キャラの姿がコスプレ状態で微笑ましく、怪我をしたところに絵に描いたような絆創膏を×に貼ってたり、車に何度轢かれても死なない、高い所から落ちても怪我一つ負わない。雁字搦めに縛られてたロープなんて一瞬で解けてしまうし、それはそれで笑えて面白いわけですが、白黒テイストで無かったらスタイリッシュさは成立しないのかもしれませんね。

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 3つのエピソードを挟む形でOPとEDが用意されているのもお洒落だったシン・シティ。流石”街”が主人公であると豪語している作品だけあって、様々なキャラの生き様が本当に面白かった。

 今日から公開の約10年ぶりになる続編が、どんな物になっているのか分からないけれど、きっとまた救い難い連中が最高にクールなご都合陶酔を楽しませてくれるに違いない。

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