嫌な思い出が蘇った.... 「箪笥 (原題:장화, 홍련(薔花, 紅蓮))」キム・ジウン(監督)/2003年/韓国




 父親が再婚し、一時期家を離れていた姉妹が、父と継母の住む家での生活を始めるものの、気の弱い妹へ執拗に折檻する継母との確執が深まり、後戻り出来ないほどの事態になって行くと言う内容で、タイトルにある「箪笥」とは、継母が子供を箪笥に閉じ込めるシーンがあるからでした。

 本当はもう一つこの映画の和製タイトルが「箪笥」であるネタバレな理由があるけれど、この際どうでも良いのかもしれない。どうせあまり構成が上手い作品ではありませんし、心の病を利用したミスリード展開も今じゃ手垢まみれで使い古されてしまった感があるので。

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※冒頭の黒髪貞子っぽい登場シーンも定番になってしまった....




 そんなことよりも、何処の国でも子供を閉じ込める折檻と言うのはやるものなんだというのが引っ掛かりました。かくいう僕も、小さい頃母に閉じ込められたことがありまして、僕の場合は地下室だったのですが、自分の力では扉が重くて開くことが出来ないし、真っ暗で冷んやりした狭い場所に閉じ込められると不安でいっぱいになり泣き喚いていたような気がします。

 今思えば、他の教育的指導方法があるんじゃなかろうか?と思わなくも無いですが、留守がちで家族にとって大事な瞬間に家に居ない父に代わり、僕を含めた3人の子供の面倒を見ていたあの頃の母は、間違いなく精神的に追い詰められた状態だったに違いありません。閉じ込められた話しとは変わりますが、母がストレス解消のため自家製酒を飲み出すと、僕ら姉弟は戦々恐々としていたりもしましたね....怒りながら暴れるんですよ......ボソ




 そんな経験もあるので、この映画の折檻シーンは凄く嫌でした。本気で嫌だと思える映像になっていることだけが、この作品の良さに思えるのは寂しい話ではありますが、公開当時23歳前後だった”イム・スジョン”の少女役はハマり役で良かったかもしれない。どう見ても23歳には見えませんでしたからw

 思春期の子供の役所なのだから、当然子供を配置したい。でも、子供の演技力にはどうしても深みが足りない。そんな需要に応えられるスジョンのような童顔役者は貴重な存在だと思います。彼女より10歳近く若かったムン・グニョンの演技もなかなか良かったですけど、もう兎に角この二人がちゃんと姉妹に見えたことが凄いですよ....



 原作からかなり改変したせいか、ホラー要素が中途半端になってしまったことが実に勿体無い。こういうドロドロしたストーリー好きなので尚更そう思いました(´・ω・`)






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