こんな青春羨まし過ぎてたまらんなー!ゴロンゴロン「アオハライド」咲坂伊緒(原作)/吉村愛(監督)/金春 智子(シリーズ構成)/Production I.G/2014年/感想

 どれだけ年月が経とうとも、TVアニメは何かしらのプロモーション活動の一貫に使われているのは変わらない。関連グッズや原作を売りたい一心で適当に1期だけ作られる作品も非常に多い。せめて完結させろと何度モヤモヤしたことか....


 正直この「アオハライド」もビジネスライクに優等生が作った平凡なアニメだと思った(原作コミックの水彩テイストを活かした描写は良かったかも) 

 とてもあのProduction I.Gが手掛けた作品とは思えない。思いたく無い。



 しかし、アニメというのは、最低限の状況が整っていると、観る側が幾らでもポジティブに膨らませることが容易で、結局安定した止め絵声優、そして気分を高揚させてくれるテーマ曲さえあればなんとかなってしまう。アオハライドはしっかりそこを抑えている作品だったから、まんまとキュゥン♡とさせられ困った.......


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 女同士の嫉妬でハブられるのを嫌い、男を寄せ付けないガサツな女になることを選んだ主人公”吉岡 双葉”が、中学生の時両想いだった青年”馬渕 洸”と数年ぶりに高校で再会し、逢えずにいた年月で失ってしまった絆を取戻してゆくという青春恋愛ストーリーが甘酸っぱくてたまらない本作、生々しい女子の本音と建前の恐ろしさや、盲目に誰かを好きになってしまった時の行動力など、実に女性作家らしい鋭さが際立っているのと同時に、イケメン馬淵くんへの幻想が爆発し過ぎて、安っぽい乙女ゲーのキャラに見えてしまうのが、なんとも言えないバランス感覚だったかもしれない。

 男性漫画家が描く女の子の有り得ない可愛らしさと同じで、女性も有り得ない男を描くの好きだよねぇ.......( ´,_ゝ`)♡




 だいたい、両親が離婚し母方に引き取られた洸が、そのお母さんを亡くして対人関係に臆病になってしまったのは可哀想かもしれないけれど、そんな女々しさ(差別用語)全開の男が洸のようなイケメンでなかったとしたら、誰も同情なんてしてあげないですよね?


 『キモっ!』


 の一言で済ませるでしょ? |Д・)



 彼に双葉がウッカリ優しくしちゃうのだって、いつもは強がってるのに時々弱いところを見せて身体を預けて来たり、壁ドン的なシチュエーションで見つめて来たり、女子の心にド直球な行動が似合うちょっと陰ある美男子だからでしょ?男から見た洸は、単純にジゴロですよ(死語)あいつ男から見ても露骨に可愛いから、本当にズルイ奴ですっ!ガタ


 だいたい「俺に構うな!」ってオーラ出してるキャラは、実質「もっと俺を理解しろよ!」キャラなわけで、全然洸が好みじゃない人からしたら、勝手にやってろっって話ですよ。


 主人公である双葉以外にも、外観も中身も可愛い”槙田 悠里”にも好かれてるし、ちょっとやる気を出せば簡単にテストで良い点取れちゃうし、拗ねてる弟に冷たくあしらわれても常に愛情を注ぐ優しい兄貴だって洸にはいる。普通にリア充で羨ましい限りじゃないか.....




 どんどんモテない男のひがみになってしまったけれど、双葉と洸の不器用に距離感を測っている姿に胸キュンしてしまう作品だったのは間違い無い。彼女等が掛け替えの無い学校生活の甘さ苦さを噛み締める姿はオーソドックスだけど凄く良かった。


 フジファブリックの「ブルー」で駄目押しされ、観終わると心地よい充足感に包まれてしまう点でも、実にズルいアニメだったなぁ.......






 なんのかんの言っても、こういう良い原作と出逢うきっかけになるなら、まんまとプロモーションに付き合うのも悪く無いわな|ヮ=)ハハハ.....




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