路地裏のカタルシス「東京喰種 トーキョーグール」/森田修平(監督)/スタジオぴえろ/2014年/感想

 夏のアニメ達がひとつ、またひとつと終焉を迎えてゆくのを見て、「そうか、やっぱり今年も夏が終わるんだ。」などとちょっぴりセンチな気分になりながら、秋分の日である今日は『東京喰種』の最終回から手始めにアニメの録画を消化してました。




 やっぱりと言うか当然というか、まったく完結ではなく、これからが本番と言うところで終わりでしたね。グールでも無く人間でも無い中途半端なカネキくんが覚醒する凄く良い最終回だったので、直ぐにでも次が見たくなりました。

 コミックの7巻辺りまでのエピソードということで、まだ13巻までしか出ていないコミックとの関係を考えても、直ぐに第二期とは行かなそうですね。まあ年4、5冊の良いペースでコミックが出ているから、そう遠く無い時期に再開するやもしれませんが。


 本作の何が良かったかって、人間の根底にある残虐性悪意拡大解釈して爆発させていることでしょう。現代社会、特に『都会』が産み出す負け組の烙印を押された人間の秘めた牙をグールと言う存在に内包し、「俺たちだって俺たちのルールで生きているんだ!」と、強いメッセージとして表現しているからこそついついつられて観てしまうのだと思います。

 まあ露悪趣味の傷の舐め合いでもあるかもしれないけれど.....




 ただ少し世の中の枠組みから外れただけで生きることが許されない現代で、本作のような代弁の仕方は大勢に指示されることでしょう。娯楽としても楽しいけれど、世相をよく表している凄い作品ですね東京喰種。いつも書店の平置きで表紙の美しさについ手に取るものの、そっと棚に戻して来たことを少し後悔してます。

 きっとこれから先のまとめ方が大変なことになってるんでしょうねぇ。こういうナィーブなところをえぐり取るような作品は、ハッピーエンドでもバットエンドでもファンの反感を買うものですしね。色んな意味で先が楽しみですw





 それにしても”凛として時雨”の中二風情最高だなOP♪

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