裸で始まり裸で終わるドン・キホーテ「サムライフラメンコ」大森貴弘(監督)/倉田英之(シリーズ構成)/マングローブ/2013年/感想

 三人の末っ子ということで、あらゆる場面でと奪い合うというか、分け合って来たため、リビングの大きなテレビのチャンネル争いには散々敗れて来ました。

 少年向けのアニメを観たくても、少女漫画原作のアニメを見せられ(おかげで今は大好きになってしまった...w)

 バラエティーが観たくても、恋愛ドラマを刷り込まれ

 なら録画しようと思うものの、既に誰かが裏番組を予約済み.....


 当たり前のように家族のヒエラルキー底辺に居た僕は、当然のごとくあまりヒーロー物をテレビで観た事がありません。観れたとしても話が飛び飛びなので、友人と話をしてもちんぷんかんぷん。いまだに特撮物の話題になると黙り込みます....

 おかげさまで今や立派に仮面ライダーやプリキュアを欠かさず観る大人になりました。反動って怖いな'`,、('∀`) '`,、



 こんな風に失われた青春にしがみついた生き方をして来たせいなのか、幼い頃から正義のヒーローにどっぷり浸かって生きて来た「サムライフラメンコ」の主人公”羽佐間 正義”は、心にズカズカ侵入して来るエイリアンに思えた....



 めちゃくちゃイケメンでモデルをしながらゴージャスなマンションに暮らしていても、超が付くほどのヒーローオタクでカレーはヒーロー印の甘口と決まっている羽佐間くんだが、どうにもヤバすぎる一面がある。祖父が彼の為に作り上げたサムライフラメンコと言う架空のヒーローに成り切り、夜な夜な街をパトロールしているのだ.....

 空き缶を投げ捨てる者あれば追い掛け屑篭へと誘い

 喫煙禁止区域で喫煙を見つければ直ちに消しなさいと喚き

 子供が寝る時間になっても夜遊びに興じる未成年がいれば

 「君たちは迷惑だっ!!」

 と、嘆く.......


  ぶっちゃけ本当に(キモイっ)
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 簡単に返り討ちにあってスーツを破られてしまったりするくせに、誰彼構わず重箱の角を突くようにマナー違反を指摘してばかりで、本当に迷惑な押し付け野郎でしか無いのですが、彼の一貫した正義の姿勢がだんだん格好良く見えて来るから困るます。確かに羽佐間くんが言ってることは至極まっとうではあるし、思っていても口に出さないでいる僕らの気持ちを大いに代弁してくれているわけですからね。

 ただ、綺麗事や正しい事を突き通すことが本当に意味で正しいわけでは無いと、大人になるにつれて僕らは学んでゆくわけで、何もかもに白黒付けようとしたら、平和より争いが増えてしまうのは目に見えています。羽佐間くんにとって許せない悪も、誰かにとっては正義かもしれない。人の数だけ正義があるのですから。

 でもそんな融通の利かない羽佐間くんの正義だからこそ巻き起こるドラマの波状攻撃は実に面白かった。彼に触発されたドS美少女アイドルがヒーローデビューしたり、ヒーローじゃなくて悪役に共感してしまった男が悪の首領として出現したりと、次々と中二病を拗らせた本気の偽物が現れるのが熱い。

 ただの中途半端なコスプレヒーローだったのが、テコ入れされるたびに成長してゆくのを半ばポカ〜ンとしつつ泣き笑いしながら観れるアニメはそうそうありませんw 途中から1話飛ばすとまるで内容が分らなくなるくらいの急展開にもなってゆくので、全22話なのに飽きる暇なく最後まで堪能出来ました。突飛な展開にみえて実は結構王道なヒーロー物だったと思います。


 基本おちゃらけた内容なので頭空っぽにして笑える作品ですが、真っ直ぐ過ぎる正義がどんな結果を招いてゆくかも描いてゆくので、シリアスで変質なも内包されていて案外骨太な作品としても魅力的でした。

 問題ばかり起す羽佐間くんと杉田智和演じるお巡りさんとの名コンビっぷりも御ホモなカプ萌えが大好きな人がハマれるバランス感覚で上手かったです。1度観終わって全てを理解したうえでもう一度見ると、1番まともに思えたお巡りさんの異常性だけでもう1週楽しめるアニメかもしれないなぁ......ゴクリ



  (= ワ =*).。oOフジテレビなのにテレ朝の十八番なヒーロー物に切り込む辺り最高だわ♡

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