まだ終われない男シュワちゃん「ラストスタンド」アーノルド・シュワルツェネッガー(主演)/キム・ジウン(監督)/2013年/米国/感想

 最近どの業界でも中年より更にの年齢層が活躍している。


 野球では昨日中日の山本昌選手が49歳で先発勝利投手になりましたし、つい先頃引退を発表した稲葉選手は42歳。全体でも35歳以上の選手が80人いる。

 芸能界だってそう。テレビを付ければ子供頃から知ってる芸能人がまだまだいっぱいTVカメラの前で起だっています。まだ若い印象がある所ジョージさんは59歳。所さんより実は年下”笑福亭鶴瓶”57歳。やっとお昼のバラエティー枠から解放されたタモリさんはウチの母親より年上の69歳。こんな芸歴の濃い人達が現役だと、若手はなかなか食込んで行けない感じがします...

 これが高齢化社会の影響なのか、どうなのか分かりませんけど、自分より年輩の人達が若い気起して張り切ってるのを見ると凄く勇気付けられます。この年齢でここまで頑張れるなら、まだまだ若い俺らならまだまだやれると思えるんです。


 だから、我らがシュワちゃん御歳67歳がアクション映画に出続けているのも非常に痺れる。




 政治家という似合わない役を受けたせいで、しばらく役者としては死んでいたシュワちゃん。「エクスペンダブルズ」でちょこっと出演した時も、政治の世界に夢破れ、政務ですっかりくたびれていました。

 そんな状態から2、3年経っての主演復帰作だったので、どれだけアクションスターとしての輝きを取戻したのか不安はあったわけですけど、見事なカメラワークと編集技術でパワフルなシュワちゃんらしい姿が楽しめました(スタッフめちゃ頑張ったw)大口径のリボルバーを片手でぶっ放したり。悪者と揉み合いながら2階建ての建物の屋上から落ちたり。最後にはボスとの一騎打ちでパワー&スピードな見せ場まで披露。

 ドアをぶち抜いた時「歳だな....」と言うシーンもあるけれど、もうすぐ70歳になる男としては充分過ぎるアクションでした。



 ストーリー面は二束三文の分かり易い内容で、FBIが大物犯罪者を輸送中襲撃を受けまんまと逃げられ、保安官であるシュワちゃんの住むメキシコとの国境付近の町を逃走犯がスポーツカーに乗って通過することを知り、当てにならないFBIを無視して少人数で大物とその部下達と対決するという話。

 とにかくシュワちゃんを活躍させる為にFBIがホント使えない組織にされてました。出し抜かれてばかりのFBI捜査官を演じる”フォレスト・ウィテカー”は、すっかりマヌケキャラが板に付いて来た感じ。SWATもあっさり戦闘不能になったし、いっそ軍でも動かした方が良いんじゃないかと思うほど犯罪組織の連中の方が火力上でしたw

 FBIに詳しい状況を知らされず、ほんの数人で銃火器を持った連中を相手にすることになってピンチになり、田舎暮らしに飽きていた若い警官が命を落とすようなベタ過ぎる下準備や、やられ役の脳天が綺麗にぶっ飛んだり四肢がバラバラになったりもするけれど、何処か嘘くさいところがあるから、あまり生臭い気分にならず気持ち良く楽しめる娯楽映画になってました。



 終盤はコルベット対マスタングという対決も見物。どこぞの農園を車で荒らしながらのカースタントは無駄に豪勢な気がしました。これだけ映画作りにお金を使えるというのは、まだまだみんなシュワちゃんに期待している証拠なのでしょうね。

 これならスター揃いのエクスペンダブルズ3でも存在感を出せそうな予感がします。





 アントニオ・バンデラス、メル・ギブソン、ハリソン・フォードと、更に混沌とした中年映画になりそうで、内容以上に役者の身体とギャランティの行方が心配だ (= ワ =*;)

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