こんなトム・クルーズ見たくなかったけど、見て良かったw『オール・ユー・ニード・イズ・キル All You Need Is Kill(原題: Edge of Tomorrow)』/ダグ・リーマン(監督)/トム・クルーズ(主演)/桜坂洋(原作)/2014年/米国/感想

 もう一年以上行ってないような気がするほど久しぶりに(3ヶ月ぶりのはず。前観たのはオネェ映画)映画館へ脚を運んだ。

丁度夏も盛りを迎え、今年も映画が豊富な季節になり幾つか観たい作品があったけれど、やはり日本発のSF作品が元になっていると聞いたら、これを観ずにはいられませんでした。トムクルーズならかなり安心出来ますしね。




宇宙から飛来したエイリアンとの絶望的な戦いが続いているという少し未来の世界で、高性能なパワードスーツの開発に成功し人類が反攻を開始すると言う、分かり易い内容のなんちゃってニュース映像のラッシュから始まるこの映画、トム・クルーズの役所は、戦いを楽観的に人々に見せる広報担当の"ウィリアム・ケイジ"という男。

これがまた腰抜けな奴で、エイリアンへの大規模な反攻作戦に参加しろと言われて全力でお断りしだしたかと思うと、あんたの命令で勧誘した事をバラす(死んでいった兵士の身内に)と上官を脅し始める始末...

結局拘束され気絶したまま前線へ送り出され、事情を分かってくれない連中にもみくちゃにされながら戦いに赴くこととなります。


まあそんな調子なので、当然上手くやれるわけが無いのですが、雑魚な味方から最強と歌われる女戦士まであっさり死んでしまう中、なんとか生き延びようとケイジくん結構頑張り、かなり強そうな相手を道連れに爆死

ところが次の瞬間、無理矢理連れて来られ足蹴にされ目覚めた前日に戻されるケイジくん。夢?それとも幻?何故かは解らない無いが、この先に起きる事を知っているケイジくんは、お得意の腰抜け根性で戦いから逃げようとするも、また戦場へ送られ、やっぱまたあっさり死ぬ


 どうやら死ぬことでリセットされ、死んだ記憶を引き継げるようだと分かった彼は、何度も何度も同じ日をやり直すことになり、ケイジくんは最強の新人になってゆきます。これが序盤かなり心地良い。ゲームを遊ぶ者なら分かる感覚だと思うのですが、トライ&エラーを繰り返し少しでも上手くなった自分に気付いた瞬間て、ニヤリとしてしまうんですよねw

 たとえそれが実力じゃなくて、先を知っているおかげだとしても、悪い気がしないケイジくんは、何度も何度も仲間を助けつつ敵を倒す方法を模索します。そんなとき、最強の女戦士リタも同じような経験をしていたのだとケイジくんは教えられ、敵の親玉を見つけるために共闘するようになります。



 この先の展開は、だいたい想像出来るかと思いますが、何度も何度も死ぬことでケイジくんの中で何かが変わってゆくのがとても面白かったです。あんなに腰抜けだった男がってねw

 ある理由でケイジと同じループする力を失っていたリタとの絆も特殊で面白かった。死ねばリセット出来ると彼女は知っているからケイジが大怪我をしたり、状況が上手くいかなかったら気楽に彼の脳を銃で打ち抜くんです女性です....普通なら恨むよね?.........


 正直冒頭のなんちゃってニュースの安っぽさや、司令官のショボさとかで嫌な予感がする始まり方でしたが、死んで死んで死んで死にまくって最後には絶対死ねない状況で戦いに挑むシチュエーションがもの凄く痺れて良い映画でした。パワードスーツの見せ場もなかなか格好良いですし、エイリアンの圧倒的強さも見応えあります。間違い無くゲーム好きはハマる作品です。

桜坂洋さんの原作はどんな内容なのか知りませんが、ハリウッドがこのネタを欲しがるのも頷けました。小畑健さんの漫画版も少し読みましたが、自分が死ぬ感覚を何度も繰り返す人間がどうなってしまうかというのはやはり面白い。

ハリウッドは自分達で元となる物を産み出せなくてパクってばかりだと言う人もいるでしょうけど、より上手く奏でることが出来る相手にならば、幾らでもパクられても良い気がしますね。 これで、ライトノベル界にハリウッドがもっと注目するかもしれないと思うと、ワクワクして来ませんか?あの作品もこの作品もこれだけのスタッフと予算で製作出来ればもの凄い物に生まれ変わるに違い有りません。



脚色が幼稚なだけで、アイディアはすこぶる面白い作品は日本に山ほどありますし、是非どんどんハリウッドにはパクって貰いたいです。海外が舞台で髪の色も瞳の色も話す言葉も違うと、ただそれだけで異世界に感じられる部分もあるので、こういうSF作品は日本を舞台に日本人で描くより、海外を舞台にした方が懸命であるとも思います。

GA◯TZみたいな実写化は勘弁ですよ...(・3:.;:…サラサラ









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