三世代ガンダムより二世代ガンダムの方が遥かに面白かったw「ガンダムビルドファイターズ」/長崎健司(監督)/黒田洋介(シリーズ構成)/サンライズ/2013年/アニメ/感想

 元来ロボットアニメというのはスポンサーにとって玩具が売れてナンボの存在でしたから、格好良くて玩具にし易く、なおかつ飽きられないように主役メカのモデルチェンジや、新しいロボットをテコ入れするのも当たり前のことでした。

 いつしかロボットアニメがただの子供向け作品ではなく、大人も唸るような骨太な物語だって作れるのだと理解され始め、収益回収の広告塔であるだけの存在では無くなったものの、逆にそれらの商法がアニメ好きに欠かせ無い物になってしまって止められなくなったのは皮肉な話ではありますw



 そんな全然分かってくれないスポンサーとファンの反応に翻弄された代表格としては、初代ガンダムが有名ですよね。ガンダムの色にケチを付けられたり、もっとメカを出せと言われてリアリティを壊すようなテコ入れをしたら、何も知らないファン達にすんなり喜ばれてしまったり、もう少しで予定話数に到達出来るところまで来て打ち切りと言うのも世知辛い話でした。

 逆に玩具が売れれば大概のことは許されるわけで、あのファンに滅多切りにされたガンダムAGEでさえ、海外での反響が好調だったために一応最後まで放送出来たようです。

 そう言う意味で言うと、無事完結を迎えたガンダムビルドファイターズは玩具収益という切っても切れない副産物をしっかり確保した優等生ガンダムであったのかもしれない。




 なんだか分らない粒子”プラフスキー粒子”により、ガンプラがまるで本当のロボットのように操れるようになり、ガンプラ同士のバトルが世界中で大人気になっているという世界の中で、プラモ作りだけが取り得の主人公が異世界からやって来たと言い張る少年とタッグを組み、並み居る強豪とバトルをしながら友情を育んでゆくというベッタベタな子供向け内容なうえ、ガンダムシリーズでお馴染みのキャラが普通にレギュラーで出ていたり、ちょい役や群衆に紛れ込ませたりと、とにかく全てのガンダムネタを好き放題に盛込んでゆくという大胆さでしたが、元よりガンダムの、そしてガンプラのファンが主役のアニメですから、何話か観ているうちにそんな大胆さが逆に心地良いとさえ感じるようになっていました。




 初代やZをなぞりつつ、オリジナル性を出そうという意図が目立ち出したSEED以降のガンダムシリーズ。しかし、ガンダムAGEでそのやり方に限界を感じて産まれたのが正道から外れたビルドファイターズだったのかもしれませんが、結果的に非常に楽しかったです。懐かしのMSがガンプラとして登場するたび「おおっ!」ってテンション上がってましたw ちなみに登場するガンプラは完全な新デザインではなく、既存のMSを改造したようなデザインなので、ビルドファイターズ仕様のガンプラだけではなく、元になったガンプラもおそらく売れたことでしょう。僕は”ベアッガイⅢ”が欲しくなったけど大人なので我慢しました( ー`дー´)キリッ



 初めてAGEのメカやキャラを見た時、そろそろシリアスばかりじゃなくて、子供向けの賑やかで笑いが絶えないガンダム作ったら面白いだろうなと考えていたので、それがやっと叶った感じ。 ガンダムっていうと、格好良いメカと同じくらい極限状況でのヒューマンドラマを期待してしまう方が多いかと思いますが、時には人が死なないガンダムも良いでしょう?

 どうしても骨太なガンダムを観たい方は、もう少し待ちましょうね。今年の秋には富野ガンダムの新作「ガンダム Gのレコンギスタ」が公開されますし、来年はとうとう「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」も動き出します。


 ちなみにシリアスなガンダムの代わりと言ってはなんですが、1シーズンを終えたばかりの「バディ・コンプレックス」は、ガンダム臭たっぷりな要素が結構入っているのでオススメかもしれません。





 ガンダムゲームで色んなMSを動かすのも楽しいけれど、自分が苦労して作ったガンプラを動かして遊べたら最高でしょ?とアピールするビルドファイターズの面白さは、プラモ狂四郎を読んでいた人なら分かってくれるはず。

 たとえそれが購買意欲促進のため作られた物であってもねd(。ゝ(ェ)・)




 公式サイト http://www.gundam-bf.net

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