♪これも愛〜あれも愛〜たぶん愛〜きっと愛〜「恋するリベラーチェ」/スティーブン・ソダーバーグ(監督)/マット・デイモン/マイケル・ダグラス/2013年/米国/映画/感想

 『夫婦喧嘩は犬も食わない』なんて言葉があるけれど、同性愛者同士の喧嘩も不毛でしか無かったです....





 50年代から80年代まで活躍した実在のピアニスト”リベラーチェ”と、彼と数年付き合った挙げ句捨てられた事に逆恨みして訴訟を起こし暴露本まで書いた”スコット・ソーソン”の出逢いと別れ、そして.....な映画だったわけですが、スコットの暴露本を元にしているだけあって熱愛っぷりから破局までの過程が、あまりにも赤裸々に描かれており、同性愛に耐性がある方で無いと最後まで鑑賞するのさえ辛い内容に思いました。股間は絶妙に映らないアングルだけど、マット・デイモンとマイケル・ダグラスの尻と尻。唇と唇。それ以上に2人の見つめ合う姿が尋常じゃ無くて、これでこの2人が私生活で完全なノーマルだったら観客総立ちで怒るレベルの詐欺だとさえ感じました。


 兎に角リベラーチェと言う男のタチの悪さったら無かったですね。マット・デイモン演じるスコットは、ハッテン場で出会ったボブの紹介でリベラーチェの楽屋へ遊びに行った事がきっかけで、彼とセレブな生活をするようになるのですが、既に彼の周りには飽きられたオモチャのように放っておかれて拗ねている男共が居て、可愛がられてるスコットを面白く無さそうに見てるわけですよ。勿論スコットも面白く無いから、そんな連中を根こそぎ追い出してしまう。なんでも与えてくれるリベラーチェに夢中になってしまったスコットはリベラーチェの望む通りに整形だってダイエットだってなんだってしてゆくのだけど、独占欲の強いリベラーチェに籠の中の鳥のように扱われることへ不満も漏らすようになり、その後は御定まりの破局へ一直線。そしてスコットも、かつてリベラーチェの傍らに居た男共と同じようにポイッと捨てられてしまうことになるわけです。


 いつも思うことだけどゲイを題材にした作品で主演する人の中でも、ノンケな人もいるわけじゃないですか?それでも本気のゲイを演じる事が出来るって本当に凄いことじゃなかろうか?もしも僕にゲイ役がオファーされたとしたら、家族や友人の反応が怖くて絶対に受けないだろうと思います。役者としては確実にやりがいのある種類の役柄ですし、過度に同性愛への偏見を持っていない役者ならば必ず興味は示すだろうと思うけれど、自分の性的方向性を疑われる行為であるのは間違い無いですし、やはり出演したマット・デイモンやマイケル・ダグラスには脱帽せざるえません。本当に凄かったですよ。どうみても熱々ゲイカップルにしか見えませんでしたから.....ヤクシャッテ スゲェ




 それにしても、これは同性愛者に限った話じゃ無いと思うんですが、若さに魅せられた有名人は浮気性を拗らせていること多いように思います。古い話で言えば小柳ルミ子大澄賢也を思い出すし、18歳年下の妻と離婚した経歴を持つ加藤茶なんて、その後45歳年下の女性と結婚してたりする。活動的な人達ってエゴの塊だから、幾つになっても若さを自分にも相手にも求めてしまうんでしょうかね?羨ましいやら呆れるやらw


 まあリベラーチェの眩しい生活に眼が眩んだスコットの気持ちも分らないでも無いですがね。ホント馬鹿みたいに凄い豪邸に住んでたものですよリベラーチェ。ガレージにはピカピカの高級車が並び、邸宅の中はバロック調の家具の数々だったり、光り物ばかりで眼が痛くなりそうな装飾で貴族だってこんな荘厳な調度品を今時使わないだろってくらいゴージャスでした。普通に生活するには邪魔なだけに見えるけど、女性や一部の男性ならこんな空間に一度は憧れることでしょうね。エンディングと共に披露される小さなピアノの小物の数々も凄かったです。まあ、僕なら全部売っぱらってお金にしちゃいますね(真顔






 ただのゲイ同士の痴情のもつれ話ではあるし、ベッドシーンやジャグジー等の腐女子&ゲイへのサービスカットばかりな映画ではありますが、煌びやかな衣装とゴツい宝飾で身を包んだリベラーチェのステージパフォーマンスのシーンも素晴らしいし、彼の口にする愛の言葉も魔法みたいに素敵なので、嫌ぁ〜な部分も含めて彼を赦せそうな人は是非見て欲しいですね (= ワ =*)



 ちなみに、僕の住んでる旭川市での上映は、ゲオディノスにて2月21日までになっています。

















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