彼が私が奇跡の欠片『amazarashi LIVE TOUR 2014「あんたへ」2/8 札幌 ペニーレーン24』/感想

 「空っぽの空に潰される」に出会った日から、いつか生で”秋田ひろむ”と言う男の感情の爆発を体感したいと願っていたのがようやく昨夜叶いました。

 札幌ペニーレーン24で行われた単独ライブ。ライジングサンを除けば、これが北海道では初めてのライブになります。だから、唐突に始まり唐突に終わるスタイルに戸惑ってる観客が多かったですねw


 スタイルとしてはいつも通り、ステージと観客席との間に薄めのスクリーンが下ろされ、ほとんどの曲で映像が流れるため、1曲1曲に物語がある事をあの会場に居た全員は噛み締めながら見つめることとなりました。

 生で見てれば”秋田ひろむ”の顔が少しは見えるかと思ったんですが、会場の真ん中辺りに居たので、イマイチ表情見えなかったのが残念でした。曲の世界に没入して貰う為というのもあると思うのですが、僕はあれだけの感情を爆発させる男の顔を見ながら歌を聴きたいのです。真剣勝負のつもりで。

 最新ミニアルバム『あんたへ』で、かなり精神面で柔らかくなったことを感じさせてくれた彼ですが、まだまだ周りに対する大きな壁をもったまま孤独に生きているのだと感じ、なんだか哀しくなりました...


 ただ、そんなストイックに過ぎる生き方がやはりamazarashiの、”秋田ひろむ”の魅力にほかならないわけで、彼のまさに雨ざらしである事を感じさせる孤独な佇まいは唯一無二だと言えます。

 amazarashiの秋田ひろむは現世代の尾崎豊だ

 そう言ったら双方のファンから怒られそうですが、今の若者が抱える闇を代弁していると言う点では共通したカリスマ性を持っていると僕は思う。

 校舎の窓を割って回るのも、放火した火を消すなと叫ぶのも、同じ欲求だといえるでしょう。


 ただし、愛の歌が多い尾崎に比べ、”秋田ひろむ”の歌詞世界はもの凄く生真面目で完成されています。先人の優れた日本語を彼が沢山吸収して来たことが大きいのでしょうけど、彼自身の抱えて来た闇の深さが借り物の言葉に本物の重みを与えているのが1番の要因なのでしょう。そして僕らはそんな彼を前に、ただただ言葉を失い立ち尽くすしかない。「そうかもな」「いや、そうじゃないかもな」と、彼と自分を重ねて色々と想いをぐるぐる廻らせながら....

 ただ自分の感じたままを文字に殴りつけ歌っていただけだったのに、いつのまにか大勢の人に愛され、眉をひそめられ、それでも自分のして来たことにも意味はあった事を、彼は自身の楽曲「無題」の絵描きのように、僕らの反応から感じとっていることだろう。

 

 ツアーファイナルであった昨夜のライブ。時々、感情が高まり過ぎてか歌詞が飛んだり、なにかの問題で「あとがき」をやり直したりしてましたけど、本当に凄まじい魂のステージでした。”叫ぶ詩人の会”なんてロックバンドもいましたけど、amazarashiこそ叫ぶ詩人の異名が相応しいです。

 ただ繊細過ぎる”秋田ひろむ”の心の叫びに、いつか咽が堪え切れなくなる日が来そうな気がして僕は少し心配ですよ.......



 ちなみに、三曲目「奇跡」で早々に溢れる涙を拭ってました。

 どんな出来事にも、想いにも、絶対価値はある。

 そんな切実さが大好きだよamazarashi(´;ω;`)ブワッ



 
 セットリスト

  1.まえがき
  2.ジュブナイル
  3.奇跡
  4.辻褄合わせに生まれた僕等
  5.ドブネズミ
  6.夏を待っていました
  7.匿名希望
  8.あんたへ
  9.真っ白な世界
  10.冷凍睡眠
  11.空っぽの空に潰される
  12.無題
  13.千年幸福論
  14.終わりで始まり
  15.あとがき(間違い?失敗?)
  16.僕が死のうと思ったのは("中島美嘉"への提供曲。アコースティックVer)

 アンコール的な↓
  17.光、再考(アコースティックVer)
  18.あとがき(リテイク?)




 公式HP http://www.amazarashi.com

 amazarashi LIVE TOUR 2014「あんたへ」ライヴレポート”エキサイトミュージック” http://www.excite.co.jp/music/report/1402_amazarashi/




 関連過去記事

  『「負け組の歌とは言わせないから」彼は声を振るわせてそう言った『0.7』/amazarashi/2012年/LIVE/感想』

  『想いの強さは何処まで届くのか。「千年幸福論/amazarashi/Sony Music/2011年/音楽」』

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