小ネタの宝庫TRICKが本当に終わった。
気がする....
いつも通り怪し気な奴のインチキを暴いて欲しいと依頼された”上田”は、これまたいつも通り”山田”を道連れにする。そしていつも通り人死にが出て、いつも通りピンチに落ち入る2人。
投入している小ネタの量や、海外でのロケがメインであること、そして”北村一輝”がヤバかった(いや、これもある意味いつも通りか....)こと以外、なんら変わることの無い平常通りの姿だったTRICK。その変わらないいつも通りが、やはりTRICKの真髄でありました。
所構わず貼られた習字。意味がありそうで無さそうな固有名詞。フーディーニ。気絶。貧乳。ヅラ。
何もかもが楽しかった....(過去形)
今回のラストステージは、12日に放送したTVSPより正直謎解きはショボいし、沢山有名な人が出演していても、小ネタの充実に使われている感が強く、一つの作品として見るなら、まとまりはけして良く無かったものの、今までのTRICKシリーズを思い起こさせるネタが満載であったことは良かったです。ファン大望のあいつや、矢部の小さなお友達なあの子も出て来ましたしね!d(。ゝ(ェ)・)
最後の最後で、トリックの14年間で仲間由紀恵がいかに変わったかが分かるラッシュ映像が使われていたことも、何とも言えない感慨深い気持ちにさせてくれました。TRICKが無ければ、これほど仲間由紀恵が有名な女優になることも無かったかもしれませんね....
明確な結末提示を避け、観客それぞれに答えが出そうな締め方を選んだラストステージ。山田奈緒子の最後にも、色んな見方が出来ますよね、例えば.....(ネタバレなので、見たい人だけ反転して下さい↓)
1.爆発からなんとか逃れたものの、記憶喪失で上田と出会った頃までの記憶を無くしていたから、がめつい山田はまたも美味しい話に乗せられ、上田の前で同じマジックを披露して賞金をゲットしようとしていた。
2.爆発からなんとか逃れ、一時的な記憶喪失になっていたが、なんとか記憶を取戻し、自分が本物で生きていることを証明するため、始めて出会った時に披露したマジックを再現してみせた。
3.結局爆発で山田は死に、その際1年後”死後の国”から連絡を取ると約束していたのを果たしに霊体として現れた(直前に上田に逢いに来た山田の母が、上田を不憫に思い奈緒子を現世に呼び出したのかもしれない.....)
どの可能性もあるし、どれであってもしみじみ見入ってしまう良いラストでした。
大人の理由が色々と重なったために最後にするのでしょうけど、またいつか、このデコボココンビの活躍する姿が見てみたいものですね。
絶妙な間と、アドリブの応酬。良いスタッフと良い役者に支えられた本当に良いシリーズだったなぁ.........
公式サイト http://www.yamada-ueda.com/movie/
関連過去記事
『泣いても笑っても、残すは劇場版ただ1つ.....「TRICK トリック 新作スペシャル3」/堤幸彦/テレビ朝日/2014年/ドラマ/感想』
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