こりゃ本気で最後までお付き合いしたいシリーズですよね「〈物語〉シリーズ セカンドシーズン」/西尾維新(原作)/新房昭之(総監督)/2013年/シャフト/感想

 セカンドシーズンと歌っていても、『猫物語(黒)』『偽物語』と続いての第四弾的な意味合いが強いため、なんでだろ?と思ったけれど、原作がそういう風に区切っているから同じくそうしただけの話なんですね。

 今回のシーズンは、非常に贅沢な感じがしました。偽物語が姉妹中心だったからというのもあるけれど、次から次へとテンポ良く馴染みのヒロイン達が深く掘り下げられていくし、その内容がどれもぎっしりしっかりまとまっていました。やっぱり26話もあると違うものです。

 羽川の生々しい家庭事情やら、八九寺の変えることの赦されない運命だとか、千石撫子の底知れぬ狂気であったり、危うく性的に催しそうになる幼女な忍野忍の艶っぽさ、そしての男に現在の男を救って欲しいと懇願する戦場ヶ原の逞しさ。どこを切り取っても美味しい物語でした。



 しかし今回のMVPは、そんな名立たるヒロインを差し置いて貝木 泥舟しかいないでしょう。

 言葉責めが本作の魅力なわけだが、詐欺師である彼ほど舌先三寸な言葉の羅列が似合う登場人物は物語シリーズに居ないのでは無いかと思うほど、彼の一言一句がしっくり来ますよね。いっそ彼を主役で全5巻くらいの長編にしてはどうだろうか?

 戦場ヶ原に泣き付かれて、まんざらでもない貝木。彼の「他人を騙すにはまず自分から」的な、本心を明かさないある意味公平な生き方が非常にハードボイルドで格好良く絵になります。最後は少し気掛かりな終わり方をしたけれど、あんな幕引きも彼らしいというものだろう...

 因果応報を受け入れて生きる悪役は、正しさを語るだけの善者より百倍マシだわ。


 そう言えば貝木と戦場ヶ原のデュエットキャラソンが80年代から90年代前半の青春アニメを見てるみたいで凄いチョイスだったなぁ。貝木だけに回帰してるのか?.....( ´,_ゝ`)プッ





 一向に原作は読む気にならないが、”新房昭之”演出にはこれからもお世話になりたいです。

 原作だと言葉責めが鼻に付くけど、アニメだと心地良く入って来るんだよなぁ”西尾維新”作品.....




 <物語>シリーズ セカンドシーズン http://www.monogatari-series.com/2ndseason/





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