因果応報で片付けるには可哀想過ぎる...『デクスター シーズン8<ファイナル>』/FOXCRIME/2013年/海外ドラマ/感想

※ネタバレも書きます。書かせて下さいo┐ペコリ






 いよいよこの日が来てしまった。

 幼い頃の体験から人間らしい心が死んでいる男の、血に魅せられた旅の終わりの日が.....




 2006年に開局し犯罪物ドラマばかりを扱っていた『FOXCRIME』に相応しい番組として翌2007年から放送を開始し、ひとシーズン12話構成ながら、1話分が通常の45分より若干長い50分越えであったため、非情に濃密なドラマを毎シーズン展開して来たデクスター。長いようで短い彼の殺人記録がこれで終わってしまうのは寂しいけれど、妙な安堵感の方が勝るかもしれない....


 大人になるにつれて殺人衝動が抑えれなくなった彼に、警察官であった義理の父は悪い奴だけを殺すように教え、証拠の消し方まで伝授。大人になった彼は警察に努める鑑識としての表の顔を維持しつつ、次々と警察で立件出来ない犯罪者達を殺してゆくのだけど、保身ゆえにそうじゃない人を手に掛けることも増えてしまい、そんな彼の過ちが支えてくれた愛しい人達までも次々と傷つけてしまうことに繋がる展開が非情に最後まで重かったです...

 それでも、彼が人を殺すたび、この胸は重く苦しくなるのに、幼い頃の哀しい出来事が彼の殺人衝動のトリガーになっていると言うことへの哀れみと、警察が捕まえられ無い犯罪者を処断する彼のやり方を否定し切れない僕の正義に対する観念が、彼には死んで欲しく無いと囁き続けていました。

 しかし、そんな僕の願いを知ってか知らずか、とてもじゃないが幸福なエンディングを期待出来そうにない彼の罪深さはどんどんエスカレートしてゆき、やはりというか、当然のごとくデクスター・モーガンの人生は破綻を迎えましたね......

 僕の彼に死んで欲しく無いと言う願いは叶ったけれど、死より辛い今後の生が彼には待っている。その事を想うと、なんだか泣けて来ます.......スピンオフの製作を匂わせるような記事もありましたが、しばらくはデクスターをそっとしておいてあげて欲しいですね.......



 デクスターを演じた”マイケル・C・ホール”は、重い病いを煩った経験がある人だから、命の貴重さ、生の喜びを身をもって知っていました。そんな彼だからこそ、命の奪う衝動を抑えられない男の中で芽生えつつあった人間性を見事に演じ切ることが出来たのかもしれません。

 しばらくはイカレタ男役しか来ないかもしれませんけど、いつかは底抜けに幸せな役を彼には演じて貰いたいものですねd(。ゝ(ェ) ;)




 デクスター特設サイト http://dexter.jp/





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  『殺人鬼の自分探しも大詰め「デクスター シーズン7」/FOX CRIME/海外ドラマ/感想』

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