分割上映の罠罠罠「劇場版SPEC〜結〜漸ノ篇」/堤幸彦(監督)/東宝/2013年/感想

 まあ、良くも悪くもいつも通りの馬鹿馬鹿しさと、中二病なノリが美味しいSPEC。

 お年寄りは、きっとこう言うだろう。

 「これはまるで漫画だな」と

 
 爺ちゃん婆ちゃん。一応実写だから....




 とはいえ、そう言われても仕方ない。

 一見強面なベテラン刑事なのに、娘くらいの年齢の女の子と長年ベタベタしてる係長"野々村 光太郎"や、まだ高校生だと言い張っても通りそうな、ひょろっとした背格好でありえねぇド根性を見せる瀬文

 そして、年がら年中キャリーバックを引き摺り、左腕を包帯で包み肩から吊っている主人公”当麻 紗綾”の凶行の数々&その他大勢の癖のある面々を見せられて、「こりゃ漫画だな」と感じない方が不自然だw


 しかしそれはSPECだからでは無く、堤作品は例外無く漫画のような幼稚さ、ご都合さが滲んでますよね。だからどうしても大人向けの真面目な映画を堤さんが作っても、どことなく安っぽいと言うか、笑えてしまうのが玉に瑕。

 ギャグ路線に分かり易いシリアス展開を交えることで、絶妙なバランス感覚を保って見せる。堤作品の醍醐味はやはりここにあるんでしょうね。

 その辺りの上手さはSPECでも大いに活かされており、全体的な客層は主演2人の年代や言動の幼稚さから若者がターゲットではあるものの、オジさんにも若者にも通じる「クスっ」と笑ってしまうようなネタをちょいちょい挿んで来るし、もしもそれが不発に終わっても、そのシュールさが作品の色にしっかりなっているのが不思議な感じがする。

 
 さて、前後編に分けてのSPEC完結編劇場公開なんですが、前編は思った通りの次の後編が本番ですぜ臭を出して終わります。スタッフロールさえ出ませんw

 真面目なシーンで唐突にギャグを投入して来るのが僕的にツボでしたが、あまり意味を為さないシーンを長めに編集しているのが目立ち、95分の尺分も内容は無かったかもしれませんね。

 いっそ前回の劇場版”〜天〜”も含めて、第2シーズンとして地上波で枠を確保した方が楽しめたかもしれません。劇場版はもっとギャグにしてもシリアスにしても凝縮された物であって欲しいです。

 なんだかんだ高めのお金を払って僕らも観に行くわけですから....



 あのひとがあんな目にあったり、あのひとが復活したりと、それなりに見せ場や笑い所はあるので、僕のようにずるずるお布施を払うように劇場へ行くのも良いですが、レンタルや地上波放送でも充分でしょう。

 堤さんは長めの尺をまとめるのが、あまり得意じゃないのかもしれませんなぁ。

 僕的には「ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer」が1番面白かったかもしれない。




 とか言ってても、月末の後編も観てしまうんだろうなぁ〜とぼんやり思う日曜日 (= ワ =*;)



 『「SPEC」シリーズに「ONE PIECE」「ジョジョ」「童夢」の影響!製作陣が語る誕生秘話』

 劇場版SPEC〜結〜公式サイト http://www.spec-movie.jp/index.html





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  『これ観て完結編公開までにSPEC熱高めるぅ↑「SPEC〜零〜」/堤幸彦/TBS/2013年/ドラマ/感想』

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