あのシリーズが今...「少女少年」/やぶうち優/小学館/漫画/感想

 一昨日くらいに、愚かな男に浅はかな自分を切り裂かれてしまった芸能人の女の子がいたけれど、とかく女の子はちやほやされる商売が大好きだ。

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 「可愛い」「綺麗」「格好良い」と注目を浴びる職業ならなんでも良いみたいだけど、その中でも昔から愛されている職業が”アイドル”ではないだろうか?

 古くは”石原裕次郎” ”美空ひばり”、”田原俊彦” ”ピンクレディー”、その後も沢山のアイドルが輩出され続け、今じゃアイドル戦国時代とか言われるほど飽和状態。

 もう履歴書の職歴欄に「アイドル」と書いても怒られない時代なのかもしれない…



 そんな盛り上がりを見せているアイドルと言う存在並みに、世の中に認知され始めているのが「男の娘」では無いだろうか?

 男の娘とは、いわゆる女装をする男子のことだが、そこに「女の子にしか見えない」がプラスされているのがポイントだっ!(((こぶしを握りしめながら)))

 昔から性別への違和感を覚えたからとか、女性への憧れがネジ曲がって自分自身を女性に似せたくなったとか、様々な理由を持った女装家や同性愛者は存在していたわけですが、社会的な地位から抹殺されることを覚悟しなければ、とても性別を横断することは赦されない風潮が日本では特に強くあり、沢山の先人が他者の視線と言葉に身も心も削り取られながら道を切り開いてくれなければ、今のようにテレビやネットで大いに特集が組まれ、男が女性化することがムーブメントへの変貌することも無かったことでしょう。


 もしも、そんな美味しい2大ブームが掛け合わさった漫画が、15年前に誕生していたと聞いたら、思わず読みたくなりませんか?(無理やり本題へGo)

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 少女な少年の物語だから、少年少女では無いのです。当時この本を書店で手に取った理由も、このタイトルにありました。「少年少女」じゃ無いの?ってw



 気になる内容はと言うと、アイドルと歌が大好きな少年が、姉に女装させられカラオケを自宅で歌っていたところ、グラサンの男にスカウトされてしまって、女の子としてアイドルデビューすることになると言うもので、よくそんなこと親や事務所が赦したなおいっ!と、ついつい突っ込みたくなる展開が有り得な過ぎで、しかもトントン拍子に人気が上がって、大好きだったアイドルの女の子とも仲良しになってしまうとか、2重3重の意味で、この少年美味し過ぎました♡

 最後は自分から魔法を解いてしまうという勿体無い展開になるのだけど、そこがまた甘酸っぱくてたまらないんですよね。

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 少女少年を手掛けた”やぶうち優”さんは、この作品を98年(単行本発売時)当時から遡ること10年前、要するに88年には構想を練っていたそうで、丁度小学生にもオシャレの波が訪れ始めていた時代に”小学6年生”にて連載をスタートする機会を得たそうな。

 それから2005年まで同シリーズは続き、計8冊におよぶ人気っぷりを見せ、去年から久し振りのシリーズ復活も果たしています。


 シリーズがつづくうちに、見た目は美少女、中身は男の子というギャップが無くなってしまって、百合っぽい作品になってしまった感はあるのもも、毎度女装がバレないかどうかヒヤヒヤしたり、家族、友人、気になる”あの子”との、ベタでちょっぴり良い話なドラマが展開するのが本当に楽しかった。

 今は漫画でも女装した少年や性別が判断出来ないキャラが登場しますが、子供向け漫画で女装とアイドルを掛け合わせた本作は、新たな一つの時代の到来を感じさせてくれたことは間違い無いと思います。是非一読あれっ♪



 今連載中の新作シリーズは、7年ぶりなうえ、コミック版にのタイトルに少女少年と付いていなかったために、書店ですっかり気付かずスルーしてまい未読。今までにあらゆるシチュエーションを見せてくれた”やぶうち優”さんが、どんな新しい少女少年を描いているのか気になるので、ちょっと本屋まで行ってきますね☆(ゝω・)vキャピ

(新シリーズの「ドーリィ♪カノン」は単行本が3冊出ているうえ、実写ドラマまで制作されているそうだ http://www.dolly-kanon.com )




 あぁ、「ストップ!! ひばりくん!」も読み直したくなって来たなぁ...(´-`)



やぶうち優公式サイト http://www.dab.hi-ho.ne.jp/yabuuchi/

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