詩的私的生活 拾参日目

 ぱたぱたと葉音を聴かせる雨粒に 

 暗号みたいな気持ちは頭を垂れる

 色褪せたプロパガンダを見つめる瞳で 踏み散らされた命を見下ろした


 どんな絵空事よりリアルな君さえ あの虫けらより遠く感じる

 始めから何者でも無かった

 僕は君で 君は僕で

 知覚の範疇に僕達は居なかった


 ぐちゃぐちゃの頭に耳鳴りがハモり出す

 自我という記憶 定められた命 

 温もりはふるえることを もう止めてしまったよ
 

 こつこつと自分だった音が木霊する

 誰も知らないネバーランド

 夢なんて見たことも無いけれど ここははじめから夢の国

 一歩 また一歩踏み鳴らす

 こんな踊り いつ習ったのだろう?

 何処へも行けない夢の住人じゃ こんな羽も必要ないのに


 君が気付かなきゃ この声は上手に嘘も付けない

 ねぇ この世界の境界線を教えて


 ひたすら優しい雨音に怯えなくて良いように

 

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