クリプトン最後の希望に栄光あれっ!「マン・オブ・スティール」/ザック・スナイダー(監督)/クリストファー・ノーラン(製作)/2013年/米国/映画/感想

 アメリカ初のスーパーヒーロー物である「スーパーマン」


 赤と青と黄に彩られた全身ぴっちりスーツとマントを身に付けたスーパーマンの姿は色鮮やかで、直視するのも若干怯むほど恥ずかしい装いなのだけど、彼の立ちポーズや空を飛ぶ姿があまりにも堂々としているのと、神出鬼没で何処にでも助けに現れるマメさがとても女性ウケしそうで格好良い。


 今ではベタかもしれないけれど、惑星としての寿命が来て崩壊してしまった星の生き残りと言う孤独感溢れる設定もグッと来るものがありましたよね。


 先週から公開されている新たなスーパーマン映画『マン・オブ・スティール』でもその孤独を背負ったスーパーヒーローの悲哀がなかなか良かったです。





 今までのスーパーマンから重要な要素を抜き取りリブートされた新シリーズである今作。まずはスーパーマンの故郷である”クリプトン星”崩壊までのエピソードで幕が開きます。


 スーパーマンの父と母が命懸けで彼に希望を託すこの序盤、何が凄いって独特な発展を遂げているクリプトン星の世界描写だけで一本映画が作れそうなくらい奇抜な建造物、人工知能、宇宙船、果ては巨大生物まで躍動しているんです。終焉を迎える惑星に相応しい景色の数々に思わず釘付けになりました。


 その後は舞台を地球に移し、周りとは違う自分に苦しみながらも人助けを続けて自分探しの放浪を続ける彼の話が始まり、その中で語られる子供時代のエピソードで、育ての父親であるケビン・コスナーが何度となく彼を勇めるシーンがあるのですが、これがまた良い。予告編の時から間違い無く2人の父親がスーパーマンと物語を支える屋台骨になると思っていましたが、予想通りクリプトンの父である”ラッセル・クロウ”も”ケビン・コスナー”も文句無しに渋い。他のキャストもCSIの教授役である”ローレンス・フィッシュバーン”や、ちょいちょい悪そうな役で出て来る”マイケル・ケリー”など、海外ドラマでもお馴染みの人達が出ているのも安心出来る配役だし、 売れっ子の”クリストファー・ノーラン”が製作をしただけあって、役者だけじゃなく監督、脚本、映像、音楽、どれをとっても豪華です。


 こんな本気のアメコミ映画なら、ハリウッドの資本主義的映画産業の軍門に幾らでも下りましょうw





 個人的にはあまりアメコミヒーローに思い入れは無いので、近年盛り上がっていたスパイダーマンも観ていませんし、同クリストファー・ノーランが手掛けたバットマン三部作もちゃんと観たことがありません。


 でもたまには観てみるものだなって、つくづく思う面白さでした。



 少し脚本的に暗めであるのと、トレードマークである色鮮やかなスーツがかなりトーンを落としたダークヒーロー的な物になっているため、昔ながらのファンには少し戸惑いが出るやもしれませんが、僕個人としてはめちゃくちゃ格好良いデザインに生まれ変わったと感じました。


 マントは相変わらずダサイ気がしましたけどねww




 それはそうと、迷惑千万なほどビル街を破壊しまくるバトルシーンを観ていて、ふとこの迫力でドラゴンボールの実写やれば面白くなったんじゃなかろうか?と思ってしまいました。とてもスピード感あるバトル映像でしたし、敵にぶっ飛ばされてビルを幾つも突き抜けてゆくところとかドラゴンボールだなって思ったのでw


 別に髪型や肌の色、恥ずかしい亀仙流の道着とか着なくて良いから、世界観の設定だけを踏襲して格好良いバトルが見れるドラゴンボールが見てみたい。ザック・スナイダーなら美味く料理出来るかもしれないしwww




 さてそんなことはどうでも良いとして、ピンチに次ぐピンチを押しのけて地球を護った新たなスーパーマンの次なる舞台は、バットマンとの共演になるらしいです。 


 何故にいきなりバットマンとのコラボなのか意味不明ですけど、逆にその意味不明っぷりが気になって仕方無い....


 とりあえずヒロインである”ロイス・レーン”(エイミー・アダムス)がもうすぐ40歳なので、彼女の賞味期限(失言)的にも早めに新しいスーパーマンを完結して欲しいものですわ (= ワ =*)





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