痴情のもつれは”オフィスCAT”にお任せ☆「別れの夜には猫がいる-泥棒猫ヒナコの事件簿-」/永嶋恵美/2011年/小説/感想

 男性関連でお悩みな女性の救世主「オフィスCAT」は、ちょっぴり値段はお高い(10万円〜)が確実に目標(男)の気持ちを奪い取るというサービスを提供している。

 別れたい。別れさせたい。

 どす黒くも至極素直な願望や、切実な危機感から10万円を払ってでも助けて欲しい女性達の様々なニーズに完璧に応える凄い会社だ。



 以前に前作の感想を書いているので長々と書くのはやめておきますが、この会社でナンバー1の泥棒猫である”皆実雛子”の行き届いたサービス姿勢が素晴らしい事だけは伝えておきたいw

 依頼主と逢い方から、対象である男性の好みの女性にズバリなりきれる演技力。そして先読みの正確さが半端ではなく、終わってみれば依頼主も対象の男性も雛子さんの手のひらで踊らされていただけと言う有様。

 しかも単に強奪して終わりではなく、依頼主の『本心』までも読み解いて最善の仕事をこなすのが格好良い。あまりに格好良過ぎて可愛げに欠けるほどだ。身体を張った料金以上の働きっぷりには頭が下がります。


 彼女がどうしてこんなに女性達の男性問題に対し積極的に介入する仕事をしているのか、シリーズ2作目のここまでほとんど語られていません。見習いでオフィスCATに雇われている女の子の過去話は今回登場しましたが、なにやら重い過去のありそうな雛子さんの過去はいまだベールに包まれたまま。

 他の女性達の話も良いけれど、身を粉にしても女性を助け続ける雛子さんの話がぜひとも読みたいところ。去年も今年も同シリーズの新刊は出ていませんし、このままシリーズが終わりになったりしないか不安です....


 
 ともあれ今回も色んな愛と哀が見れて面白かったです。是非とも三作目は雛子さんの過去話でよろしくお願いします永嶋さんo┐ペコリ

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