ウサイン・ボルトも真っ青なゾンビと駆けっこ「ワールド・ウォーZ」/マーク・フォースター(監督)/ブラッド・ピット(主演)/2013年/米国/映画/感想

※大いにネタバレを含みますo┐ペコリ







 毎年何かしらの映画に主演し続けて来た”ブラッド・ピット”


 出演した作品は数え切れないほどありますが、ゾンビ物は初めてだろうか?




 世界中で頻発しだしたパンデミックが、主人公一家の住むフィラデルフィアでも発生し、命辛々逃げ出した彼等は軍の空母に保護される事になるのだが、元国連の職員である主人公は家族を護りたければ、ウィルス学者と感染経路を辿る任務につけと言われてしまう。


 こういう他者に望まれ仕方無くって言う受け身なヒーローって一般人受けいいですよね。感染経路を導き出す希望になるはずだった学者があっけなく逝って(あまりにも簡単に死んでしまって爆笑しそうになったw)しまい、ブラピが本当に残された希望になってゆくのも王道と言えるでしょう。


 ただこれブラッド・ピットだったから格好良かったけれど、他の安い俳優が主役だったら、ただのB級なギャグ映画になってたかもしれないですね。ゾンビから身を護る為に腕や脚に雑誌を巻いて噛まれないようにしてみたり、棒に包丁をガムテープで固定したりする姿はモロにB級ゾンビ物の定番だったし、ゾンビに気付かれないように研究所を移動するシーンもベタ過ぎてお腹抱えて笑いそうになりましたからwww


 とにかくブラッド・ピットじゃなかったら、緊張感が半減していた事は間違い無いです。




 ちなみに話題のアクティブ過ぎるゾンビですが、やっぱりちょっとやり過ぎでしたw人間を喰い散らかすようなグロ表現が無い分、高速で走るし飛ぶし、ものすごい運動能力で襲いかかって来ます。予告編でもあった、馬鹿でかい壁を人間ピラミッド状態でゾンビ共がよじ上るシーンも笑えて来るレベルの運動性でした。


 噛まれると10秒ほどでゾンビになってしまうので、どう考えてもあれだけの速度で移動して感染を広められたらブラピが活躍する時間さえ無い事でしょう。迫り来るゾンビが津波のようで怖いのは怖いけど、CG技術の勢いだけで押し切ってしまった感があるのは残念です。


 あと、最後にゾンビ達から身を守る方法を手に入れて、生存者達の反撃が始まるところで物語は収束してゆくのだけど、天高く積まれたゾンビたちの死骸を前にして、もう少し悲哀を感じる時間を与えて欲しかった。勝者無き闘いの終わりと始まりに狼煙を上げるような虚しいエンディングが欲しかったのです。


 結局主役の家族と和やかに再会するハッピーエンドにしたがるんですよね、アメリカは.....




 ブラピのおかげでギリギリシリアスさを備えた作品になったけれど、一歩間違えれば何処にでもあるゾンビ映画に終わったはず。だからブラピの物語は綺麗にまとまったのに、続編の話が上がっているのはキナ臭い話です。きっと次はブラピは出ないだろうし、更にB級度が上がりそうな予感がしますなぁ。


 ブラピの良いお父さんっぷりで終わりにしておけば良いのにねぇ(´・ω・`)






 小説版レビュー『基本読書』 http://d.hatena.ne.jp/huyukiitoichi/20100428/1272468337





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