荒ぶる小川神よっ!静まりたまえ〜!!『天冥の標 宿怨 PART3』/小川一水/早川書房/ハヤカワ文庫JA/ 2012年/感想

 すっかりパート3が発売しているのをスルーしていた事に気付き、焦って買って読みました。

 一気に全てが収束しだした『宿怨』を締めくくる無力感があまりにもSFで最高でしたね。

 全ての元凶である”被展開体”の代理戦争でしかない戦いに身を投じる人々の懸命な生き様が、美しくも虚しく散ってゆくのがたまらなく素晴らしい....

 「ファイブスター物語」もそうですが、ゴールが決まっている場所へ進む物語構成は、ストーリーが進むにつれて切なさが増してゆくので、続きが読みたい半面、あのラストへもう一度繋がらなければならないと言う辛さも産まれて来ます。

 それでなくも世代を越えて人々の縁が繋がってゆく壮大な物語の天冥の標ですから、今までに失われた命や絆ので重みで心が張り裂けそうです....


 『あの人もこの人も、みんなただ生きた証が欲しかっただけなのに』

 そう思わずに居られない良い登場人物ばかりですから、その血脈を受け継いだ者達が、最後の最後で大団円を演じて欲しいものだと心から思います。


 好奇心旺盛で欲深い被展開体のような存在の小川一水さん。

 次の「新世界ハーブC」では、どんな所行で物語に介入してくるのでしょうね?......ゴクリ

 
 
次はいつ出るんです?小川一水さん....#Picfx





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