昭和を彩った漢がまた一人....

 朝起きて、仕事へ行き。夜になれば家に帰ってベッドへ倒れ込む。
 
 そんな決まりきった毎日を過ごしていると、今までの世界が今まで通り変わらず存在している気になってしまうが、突然終わりを迎えた人の話題を眼にすると、着実に世界も自分も時の流れに呑まれているのだと気付かされます。

 
 子供の頃から耳に馴染んでいた声優さんである”内海賢二”の訃報にも、自分がどれだけ年月を重ねて来たのかを思わずにいられませんでした。




 物心付いた時に大人気だった『Dr.スランプ アラレちゃん』の”則巻千兵衛”さんの3枚目な役どころや、ケンシロウより人気だった?『北斗の拳』の”ラオウ”、新たに生まれ変わった『キャシャーン Sins』でも初代と同じ”ブライキング・ボス”を演じるなど、重要なポストを占めるアクの強いキャラを悪役・正義役の隔てなく演じて来た内海さん。

 経歴をざっとWikipediaで見ただけでも、大好きなアニメのキーパーソンばかりが並んでいて

「このキャラは良い味だしてたよなぁ〜脇役だけど」

 と、一つ一つ思い出しているとキリが無いほど感慨にふけっていました。


 主役って言うのは、実は誰がやってもなんとかなるものだったりすると思うのですが、主役の前に立ち塞がったり、美味しい場面で助け舟を出すキャラは、絶対的に中の人の人間性が大事なので、人生の酸いも甘いもを知っている役者さんじゃなければ良い味は出せないものだと思います。

 どこぞのフォークソングのような貧乏生活を経験しつつ、役者への道を歩み続け、後進への道までも切り開いて来た内海さんの声にはそれだけの重みがありました。


 豪胆で抱擁力があり、陰のある渋さやユーモアだって掛け値無しに素晴らしい内海さんの声。精一杯生きて来た証として、僕らや若き声優達の心に刻まれてゆく事でしょう。

 
 お疲れ様でした。そしてありがとうございました。。。

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