ラプチャーからラピ○タへ「BioShock Infinite(バイオショック インフィニット)」2K Games(Irrational Games)/2013年/PS3/XBOX360/感想

 発売から一月。既に多くの方がプレイし、それぞれ思う所があったかと思う”BioShock Infinite(バイオショック インフィニット)”ですが、僕的にバイオショック2でフランチャイズの限界を感じていたのが、インフィニットですんなりひっくり返された気分で、「とても良い脚本を書いてくれたな」そんな気持ちで一杯になりました。



 前作も続き物としては無難な作りで、脚本もかなり良かったですが、残念な事に字幕でのローカライズが響き、イマイチ世界観へ没入し切れませんでした。しかし今回はアニメや吹き替えで活躍する実力派を集めた吹き替えになっており、1作目のナイスなローカライズを彷彿とさせる仕上がりに、ただただ空中に浮かぶ都市”コロンビア”を楽しんでしまいました。

 わけもわからず主人公と共に僕らプレイヤーは空中都市を訪れる事になるのですが、今までの暗く湿っぽい海底都市”ラプチャー”と真逆な活き活きしたコロンビアの街並みが素晴らしく創り込まれており、思わずあっちへこっちへと寄り道したくなる始末。ヒロインの”エリザベス”と出逢い、行動を共にするようになると、直に世間を見た事が無い彼女の無邪気な好奇心が行く先々で見られ、驚いたり笑ったり、時には踊ったり歌ったりする多彩な彼女の愛らしい反応が本当に愛くるしいの一言。

 若干少女と呼ぶには大人びた顔で、日本人向けの少女とは言い難いかもしれませんが、ディズニーのアニメ映画を見ているかのような表情豊かな彼女を見ていると、時折ドキっとしてしまうから怖い。中の人が僕の大好きな”沢城みゆき”さんであるのも大いに影響しているとは思いますけど、無垢な少女と粗暴な男の関係性を常にテーマとして来たバイオショックシリーズの流れをしっかり受け継いだキャラだと感じました。


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 ストーリーに関しては、誰かから聞くより実際にプレイして欲しいので詳しく書きませんが、欲深い遺伝子操作の不気味さから、アメリカの人種差別やカルト集団の恐ろしさにスイッチした時代背景の中で、平行した世界を開く事が出来る少女エリザベスと時間も空間も超越した旅をし、その道すがらで己の『罪』の連鎖を存分に味わう事になるとだけ言っておきます。初代バイオショックをたっぷりと楽しんだ方には、初代への想いと重なるインフィニットのエンディングが特別に重く感じる事でしょう。
 
 あぁ、ここは有り得たかもしれない場所なんだって.....




 とまぁ、脚本や世界観の創り込みに関しては100点満点と言いたくなるわけですが、ゲーム性もなかなかに良かったです。基本的にあまり同じ場所へ戻る場面が少なく、ステージごとに敵と戦闘になるよう設計されていて、単調になるところもあるのですが、敵のバリエーションも多く弱点もそれぞれですし、なんと言っても立体的移動を可能にする”スカイフック”を用いる事により、幅広い攻略性が見えて来るため、難易度を高くしたり、縛りプレイをすると、かなり楽しめると思います。

 お馴染みの”お手手”が大変な事になる特殊能力も使い方次第ですし、あえて不満を言えば、武器は同時に2つまでしか所持出来ない事と、接近戦の武器が相変わらず少ないのが寂しいと言う事くらいかもしれません。兎に角まずは低難易度でじっくり世界観と素晴らしい脚本を楽しんで欲しいです♪



 ホントもう語る力が残されていないかもなんて、杞憂でしたね。インフィニットをプレイするまで、この先の続編なんて望んでいませんでしたが、今は次のバイオショックが遊びたくて仕方無いです。

 海底都市、空中都市と来て、さぁ次は何処に舞台を移すのか?次は是非一気に雰囲気を変えて、バイオショックの前身「System Shock2」のようなSF物にして欲しいなぁ。今回マルチプレイが排除された事に不満がある方もいらっしゃいましたが、これだけ良いシングルゲーなら充分満足なので、次もシングルだけでも僕は良いかもしれません。



 

 ファンはワクワクですが、製作者達は悩ましい事でしょうね (= ワ =*)




公式サイト http://www.bioshockinfinite.com/ja/home/



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「背徳に落ちた都ラプチャー再び」 http://lainblog.seesaa.net/article/150985727.html

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