読んでるとあちこち身体が気になりだす....『新ブラックジャックによろしく』/佐藤 秀峰/漫画/感想

 何かと出版業界やテレビ産業に噛み付いて来た佐藤秀峰さん。去年自らの代表作「ブラックジャックによろしく」の初代シリーズを無料化した事も多いに驚かされました。

 せっかくなので無料化された最初のシリーズを少し前に読み直しましたし、すっかり存在を忘れていた臓器移植に焦点を当てた続編の『新ブラックジャックによろしく』も少しずつ読んでいます。

 
 ※古本屋でも100円で買えますが、佐藤 秀峰さん自ら立ち上げた”漫画 on Web”でも1年間のレンタル形式なら1冊100円で読めます。


 改まって言う事でも無いですが、ちょっとした医療本を読んでいるかのような情報量と問題提起は流石で、自分勝手に理想論をぶつけ周りを困らせる主人公のKYっぷりはある種のスリルを感じて面白い。彼の業の深さを理解しつつも、凝り固まった世界に「何故?」と問う事をやめられない作者である佐藤さん自身の熱意や頑なさが存分に伝わって来る作品でもあると感じました。


 それにしても漫画の内容以外のところでも噛みつきまくってるのに、よくもまぁ干されず仕事をしていますよね。いや、自分で販売するサイトを立ち上げるくらいだから、もしかすると干されてるのかなwいくら世論が付いて来ても、多くの人の大きな利権が絡む業界の体質はなかなか一筋縄ではいかないですからね...

 佐藤さんの主張はもっともだと思いますが、苛烈過ぎる言葉は敵を作るだけで何かを改善する為には役に立たない気もします。

 
 まあ佐藤さん自身はそんな事百も承知だと思いますけどね。

 高橋ツトムさん等の影響を受けている佐藤さんの、随所で見せる凄みのある絵は僕も非情に好きなので、これからはあまり創作活動以外のところでエネルギーをあまり使って欲しくないとも思ってしまいます。

 
 
 漫画家は自分の漫画を愛されてなんぼだと思いますから....




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