『ヒトヒトリフタリ』/高橋ツトム/ヤングジャンプコミックス/集英社/2012年/漫画/感想

 これまでも押し付けがましい国家権力を鼻で笑うような、隠れ(?)社会派な漫画を描いて来た根っからのヤンキー”高橋ツトム”さん。ただいま連載中の『ヒトヒトリフタリ』もなんだかんだで社会に牙を剥いていました。

ツトム兄さんの漫画は面白いなぁw


 スカイハイを思い出させる霊界から、人間を守護するためにスマホ片手に現世に舞い降りる守護霊が主人公と言う話なのですが、最初に主人公の”リヨン(♀)"が守護する相手が、落ち目の与党の総理大臣と言う皮肉たっぷりな幕開けがなんとも言えず面白い。


「総理ってのは日本一のいじめられっ子なんか・・・」


 国民や野党だけではなく、自分を総理へと押し上げてくれた仲間達まで陰口を叩き、脚を引っ張る様を見てポロリとリヨンの口から零れたこのセリフ一つとっても、単に霞ヶ関を批判するだけに留まらない高橋ツトムさんの視点の高さが見て取れます。駄目なりにも、必死に責任を果たそうと考えている人間に、何故そこまで残酷な態度で接する事が出来てしまうのかと....


 それほど多くないセリフの中で、思わず考えさせられるような瞬間があってセンスが良いですよね。抽象的な描き方でセリフだけではない絵で語る事が出来る高橋さんの作品は力強いチカラを感じます。

 今回は守護霊が主人公なわけですが、まるで怪我を治そうとする細胞のようにヒトの内に巣くう闇を取り除こうと頑張るシーンが守護対象の心を上手く表していて面白いです。



 小言を言いつつも真面目に守護しようと奮闘するリヨンと、沈みゆく政権から一発逆転を狙い始める総理のコンビがどう着地するのか非常に先が楽しみです♪(現在5巻まで発売中〜)



  (= ワ =*).。oOそういや士道のあのヒト出てたなぁ.....




 高橋ツトム公式サイト http://tao-69.com

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