氏曰く、「殺し屋は男のロマン」 『死亡フラグが立ちました!』/七尾与史/宝島社/2010年/小説/感想

『“「死神」と呼ばれる殺し屋のターゲットになると、24時間以内に偶然の事故によって殺される”。特ダネを追うライター・陣内は、ある組長の死が、実は死神によるものだと聞く。事故として処理された彼の死を追ううちに、陣内は破天荒な天才投資家・本宮や、組長の仇討ちを誓うヤクザとともに、死神の正体に迫っていく。一方で、退官間近の窓際警部と新人刑事もまた、独自に死神を追い始めていた…。』

裏表紙のあらすじより

おバカで最高でしたwww


 非常口の絵っぽい人がバナナの皮で転倒してる奇抜な表紙に惹かれて買ってしまった本作、主人公が真実に辿り着くまでの道のりが兎に角これでもかっ!と言うくらいにご都合で飾り立てられているのですが、その開き直りっぷりには白けるどころか逆に尊敬の念を持って読み切ってしまいましたw

 どう考えてもそこまで都合良く自然に事故に見えるように殺せるわけが無いのだけど、あからさまに出来過ぎた2重・3重・無限にも思える罠を張り巡らせる殺し屋のやり口は、恐ろしいと言うより非常に滑稽で普通にB級映画にニヤリと出来る人には最高の息抜きになると思います。

 
 主人公以外の警察や死神の被害者になる女性など、有名な作品のキャラを思わせる登場人物達の物語が平行して進み収束してゆくところも人物像が掴み易くまとまりが良かったし、なにより取材に行き詰まった主人公が泣きつく”本宮”先輩の破天荒っぷりが最高でした♪

 ズバリ死神の意図を見抜いたり、いきなりヤクザの後頭部をビール瓶で殴ったり、天才となんとかは紙一重なくらいに本宮先輩は活躍しますww 既に発売している続編は更に常軌を逸した”魔法”が使われた犯罪とか書いてあったので、何をしでかすか分らない本宮さんの活躍が非常に楽しみだ♡壁]ω・)ニャ

 

 小難しく練られたそれらしいミステリーも良いけれど、こんなお馬鹿なミステリーも面白いです。

 殺し屋の切り札が”バナナ”とかマジ正気かと思いましたけどねwww


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