真っ白に燃え尽きた系男子「あしたのジョー」/曽利文彦(監督)/2011年/映画/感想

 とうとう観てしまった

 まさかの40年振り2度目の実写化で、”山下 智久”君や”伊勢谷友介”の身体作りが半端じゃないと、騒がしくテレビが伝えていた「あしたのジョー」を...



 日本の漫画実写化は、原作の重要キャラだけ忠実にしようとする傾向がある。

 デスノートでは”L”の姿格好を似せたり、死神をCGで原作同様にしたりしていたし、GANTZでも重要なキーパーソンである”西 丈一郎”をそっくりな雰囲気に仕立て上げていた。

 原作やアニメ版の味を実写でも活かしたいのは分るけれど、正直それが逆に鼻に付いてワザとらしさまで感じてしまうからたまらない。


 あしたのジョーの実写版も同じ轍を踏んでおり、なんとなく矢吹ジョーな前髪をした山下君の小綺麗で汗臭く無さそうな格好も微妙だったが、兎に角酷いのが無理が過ぎる”香川照之”の丹下段平だった

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 今時眼帯って中二病かよっ!って、的外れに突っ込みたくなるほどガチガチの特殊メイクをしてまで、丹下段平の姿やしゃべり口調を再現する必要があったのだろうか?見た目が原作から遠過ぎるのも良く無いだろうけど、無理矢理似せるのは何かが違うような気がします。香川氏の身のこなしは素晴らしかっただけに勿体無い話だ。 


 そんなナンチャッて「あしたのジョー」ご一行の中で、たった1人 伊勢谷友介 だけが迫力のある演技を見せていたように思う。

 原作の力石同様に引き締まった身体を作っている事は勿論、有名な力石のお篭もり減量シーンでは、数日ほとんど飲み食いをせず撮影に挑んだと言うだけあって、非常に鬼気迫る人間の顔をしていて素晴らしかった。

 伊勢谷氏に比べれば、10キロ身体を絞って頑張ったと言う山下君の身体は貧弱な苛められっ子にさえ見えてしまいます(言い過ぎ)


 とはいえ、2人の試合がしっかりとボクシングになっているのは、相当な練習を積んだ証拠であり、ちょっぴりチャラ男な山下君も良く頑張ったな!とか、褒めたくなるくらいにはジョーVS力石が熱かった。

 ただ、この映画、俳優個人のファンであるとか、原作やアニメ版が好きな人以外は何がどう面白いのかイマイチ伝わらなかったと思うんですよね。130分も使っていながら、脚本はスカスカで唯一の売りがボクシングシーンで、殴られた瞬間を止め画で見せるところが印象に残っている程度。 好みの問題もあるかと思いますけど、劇場で観るレベルの映画じゃ無かったです。

 

 今回も実写化の弊害ばかりで残念でした。

 力石は無駄死にだったな......(´・ω・`)

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