僕はブッシュが嫌いだ。「W.(ブッシュ)」/オリバー・ストーン(監督)/2008年/米国/映画/感想

 僕はブッシュが嫌いだ。


 ”ジョージ・W・ブッシュ”は9・11の民意を利用し『利権』を『正義』と言う名のオブラートに包み込んで、大量殺戮兵器所有の確たる証拠も無いままイラク進行を決定した。


 嫌いな理由はそれで充分だが、それ以上にあのふざけた顔が嫌いだ。




 偏見だの差別だの言われてもいい。あの知性や寛容さを感じさせない老け顔のどこを見たら大統領に向いていると判断出来るのか、いまだに当時の米国民の気持ちが理解できない。


 親子揃って戦争好きではあるが、父親は引き際を知っている男だった。あくまでも表向きは”クウェート”奪還を第一にした行動しか取らなかった。


 しかし息子はどうだろう?行き当たりばったりで成り行き任せ。嘘の上塗りを繰り返しずるずるとイラクに居座り続けた。その結果多くの命が失われたわけですから、彼に政治的手腕を振るわせた人間全てに責任があるのでは無いでしょうかね.....


 ブッシュJr.は元より悪行三昧な生活を送っていた人物で、父親や周りが上手くデコレーションした嘘っぱちの経歴が無ければ、政治の世界に参入出来る余地など無かったはずです。




 この『W.』と言う映画では、文字情報やドキュメント番組で知っていたブッシュJr.の不出来っぷりが、更にアホっぽく見えました。意図的に演出されているからでしょうが、脚色を除いても70%ぐらいの信ぴょう性を感じてしまう伝記映画でした。


 ただ人当たりの良いガキ大将な坊々ブッシュJr.が、父親の名声に押し潰されグダグダになっている青年期と、9・11後の対応に追われる大統領の彼とが交互に流れ、彼がどのように大統領にまでなったのかと、いかに下らない大人の事情でイラク侵攻がなされたかが描かれていきます。


 だいたいの事情は分っているので、特別驚きも怒りも感動も湧いては来ないですが、何気なく滑稽と皮肉が盛り込まれているので、自然と冷ややかな視線をテレビの中のブッシュJr.に投げかけてしまいました。 政治色の強い作品が多い”オリバー・ストーン”監督のブッシュJr.に対する軽蔑と哀れみの感情が封入されたフィルムならではなのでしょうw





 きっと大統領じゃないブッシュJr.なら、こんなに嫌いにならなかった。彼は王様の器じゃなかっただけなのです。


 多くを失った人々にとっては、一生許せない存在でしょうけど、個人を扱き下ろす映画は気分の良いものではありませんし、僕ら外野はわいわい言わず道端の石につまずいて転び怪我をしたくらいに思って、ブッシュJr.は記憶の狭間に追いやってしまった方が良いですよね.....


 ポイッ(゚Д゚=)ノ⌒゚[ブッシュ]




 公式HP(英語)  http://www.wthefilm.com 

この記事へのコメント