”ジョン・レノン” の起源がここにある「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ(Nowhere Boy)」/サム・テイラー=ウッド(監督)/アーロン・ジョンソン(主演)/2009年/イギリス/映画

 『Nowhere(ノーウェア)』とは、「どこにも」とか「役にたたない」とか、行き場の無い哀しい言葉のようですが、この単語以上に故"ジョン・レノン”の思春期を言い表すのに適切な文字は無いなと感じました...



あらすじ

 幼い頃に両親がバラバラになり、叔母夫婦を本当の親のように慕っていたジョンは、絵に描いたような落ちこぼれ(Nowhere)。
 
 それでも大好きな叔母夫婦との生活は明るく楽しい毎日だったのだが、叔父さんが突如倒れ、そのまま帰らぬ人になってしまう....
 
 心の拠り所を失ったジョンは、叔父のお葬式で見掛けた実の母親と交流を持つようになり、ロック好きの母に影響を受けて音楽と言う世界を知るようになる。

 両親に捨てられた事実に引きずられ、今まで何者にもなれずにいたジョンが、母と向き合い、生涯の友でもある”ポール・マッカートニー”等と音楽に打ち込むようになって、いざこれからと言う時、彼の実母が車に撥ねられ亡くなってしまい......




 どんなに幸せを手にしようと努力しても、その指の間からこぼれ落ちてしまう愛。

 その哀しい愛がジョンの深みのある楽曲を産み出した事は、ファンにとっても複雑な喜びでしょう。

 何度も何度も行き場を失った経験を歌に込め、愛をひたすら求め、大切さを説いていたジョン自身は、深い哀しみを抱え続けていたでしょうから.....

 死ぬ間際連れ添っていた”オノ・ヨーコ”さんとの生活が、彼を少しでも幸せにしていた事を祈りたいですね(-人-)



 さて、上記の事はネットを見れば誰でも知る事の出来る話ですが、この伝記映画は作り手にも役者にも恵まれており、かなりオススメ。

 ジョンの伝記と言う事で、とにかく彼の喜怒哀楽が全面に出ていて、特に印象的だったのが、初めて手に入れたギターを眺めるジョンの仕草や表情です。まるで初恋の人を照れくさそうに見つめているかのようなその姿が、とてもキュートでした♡

 バンドでの演奏シーンも多々あるのですが、これもまた素晴らしく、声質がジョンに似ている”アーロン・ジョンソン”はハマり役です♪

 この映画のあとに、監督と彼は結婚したそうで、監督の彼への愛情がフィルムに込められていたからこその完成度だったみたいw



 若き日のポールとの友情なんかも甘酸っぱく、ジョン・レノンの伝記としてだけでなく、一人の青年の成長ストーリーとして味わい深いので、ファンならずとも観る価値のある作品です(*´∀`)



 公式HP http://nowhereboy.gaga.ne.jp

この記事へのコメント