こんなクランクアップは受け入れ難い...

 久し振りに、失いたく無い人物が亡くなってしまった。

 映画監督 ”トニー・スコット”

 兄の”リドリー・スコット”と共に、映像の世界で数え切れない活動をして来た彼は、あまりにあっさりと自分の刻を止めてしまいました...


 突然の出来事の後、手術が不可能な病気であったと言う噂がネットに流れたり、トニーの奥さんが”それ”を否定して見せたり、遺書が残されていたわりに、事実があまり見えて来ないので、逆に色々と考えてしまってモヤモヤしてしまいます....

 今まさに制作が進行中だった『トップガン』の続編にも、人前では意欲を見せていたと言いますから、よほど本心を人に見せずに生活していたのかもしれません。ニュースで流れるわずかな情報からも、彼がしっかり死ぬ前の準備をしていた事がうかがえますし、ゆっくりと時間を掛けて、彼の中の闇は大きくなっていったのでしょう。


 役者だけではなく、架空の世界に携わる人々と言うのは、虚構と現実を天秤に掛ける事に夢中になっているうちに、あちらへ、こちらへと簡単に揺れ動いてしまう『自分』に気付き、その不確かな自我に失望してしまうのも少なく無いと思います。

 トニー・スコット監督もそうだったかどうかは分りませんが、彼の作品の小気味好いテンポで進む緊張感は、監督自身の強い感受性を感じさせますし、相当のストレスを抱えて物造りに挑んでいたのでは無いでしょうか?僕らのような会社員にも言えますが、根を詰め過ぎず、ビジネスライクに仕事とは付き合うべきなのかもしれません。

 ただ、そんな監督だったとしたら、こんなにも残念に思う存在にはならなかったですよね....


 近年は、兄”リドリー”との共同製作も多く見られ、特にFBI捜査官の兄と数学者の弟が組んで事件を解決してゆくテレビドラマ『NUMBERS』は、主役の兄弟にスコット兄弟の良好な関係性を感じて、微笑ましく楽しませて貰いました。

 今月24日から正式に公開予定の「プロメテウス」でも共同製作をしたばかりのタイミングでの出来事に、齢70も半ばに差し掛かったリドリー監督も、相当ショックだったに違いない.....



 自分の死に様まで、自ら書ききらなければ気がすまなかった、監督 ”トニー・スコット”に乾杯.......



[関連ニュース]
 『トニー・スコット監督死去に映画界から悲しみの声』by msnトピックス
http://topics.jp.msn.com/entertainment/general/article.aspx?articleid=1306447

 『トニー・スコット監督の死去に、ロン・ハワード監督から追悼メッセージ』by マイナビニュース
http://news.mynavi.jp/news/2012/08/21/019/index.html 
 『【訃報】映画『トップガン』監督自殺 さようなら ありがとう トニー・スコット監督』by ガジェット通信
http://getnews.jp/archives/243948
 『トニー・スコット、自殺の理由は脳腫瘍?』by 朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/showbiz/pia/AUT201208210112.html
 『トニー・スコット監督、自殺理由は「脳腫瘍ではない」…妻が明言』by シネマトゥデイ
http://www.cinematoday.jp/page/N0045226

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