大き過ぎる期待は、作品の本当の評価を曇らせる....『坂道のアポロン』/渡辺信一郎(監督)/小玉ユキ(原作)/菅野よう子(音楽)/ノイタミナ/2012年

 春からのノイタミナで、『つり球』ともう一枠が『坂道のアポロン』でしたが、事前に発表されていた強力な製作陣にも関わらず、少々物足りない完成度だったと思います...


 『カウボーイビバップ』の渡辺信一郎監督と菅野よう子さんがタッグを組むと言う事で、誰もが音楽面に期待を寄せていたと思うのですが、OPから出鼻を挫かれてしまった感が拭えませんでした。

 決してYUKIの歌声が悪いとか、曲自体の善し悪しでは無いのですが、このアニメを支える雰囲気は”ジャズ”だとほとんどの方が事前に分っている状況で、あのポップなOPテーマは場違いだったように思えて仕方ありません。

 ぶっちゃけ、ビバップのOPのようにノンボーカルでガツんとジャズが来る事を多くのファンは望んでいたわけで、あまりにもイメージしていた物と違った為に、肩すかしを喰らった想いで一杯でしたw


※逆にEDの「アルタイル」が印象的でした♪


 あと、作画の感触が原作のイメージを継承していないのも、細かな違和感を感じました。これは原作を知らない人にとってはどうでも良い事かもしれません。作画はとても綺麗な仕上がりでしたから。

 ただこれは、”小玉ユキ”さんの『坂道のアポロン』では無かった。

 
 難しく説明するのは僕の表現力では出来ないので簡単に説明すると、ドラえもんの『きこりの泉』と言うエピソードで、「あなたが落としたのは、このきれいなジャイアンですか?」と泉の女神に聞かれ、正直に「そんなキレイなジャイアンではありません」とのび太達が答えてしまった時の”綺麗なジャイアン”がアニメ版『坂道のアポロン』だったと思うのです!(わかりにくぅ!!)

 こう言っては原作ファンにも、”小玉ユキ”ファンにも、少女漫画ファンにも怒られてしまいそうですが、女性漫画家さんはハッキリ言って背景やメカや建物を書くのが下手なのですキッパリ

 なのにあんなに綺麗で素敵な街並にしてしまったら、そりゃ〜雰囲気変わりますよね....


 でも分っては、いるんです。原作通りに作ったとしても、そこまで面白く出来たとは言えない事くらい。きっと原作通りのイメージで作ったら、誰もが直ぐに忘れてしまう凡作に終わったでしょう。ひとえに、原作を愛し過ぎたファンの戯れ言だと流してやって下さい.....

 終盤の巻き具合にも若干不満が残りましたが、1クールのアニメとしてまとめるには、薫君のもがく終盤はバッサリ切って正解だったかもしれません。欲を言えば2クールやって欲しかったけれどねw


 散々文句を言いましたが、薫×千のセッションは最高にクールだったのは間違い無い。特に原作でも大好きな文化祭の時のセッションシーンには鳥肌立ちまくりな3分30秒でした♡(約)



 2人の一生ものの友情に、もう一度触れさせてくれてありがとう♪(๑´•.̫ • `๑)



 原作感想過去記事  http://lainblog.seesaa.net/article/267690126.html

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