陽気に陰気な戦場を廻る少女は悪魔か天使か?「ヨルムンガンド」 /元永慶太郎(監督)/黒田洋介(脚本・構成)/WHITE FOX/2012年/アニメ/感想

 前評判通りに面白い映像作品は、後々印象に残らない事があるけれど、期待せずに観だした作品は意外と記憶に残る事があります。 原作を知らない「ヨルムンガンド」もそんな作品の一つになりました。


 大事な肉親を戦争で失った少年”ヨナ”は、殺戮兵器を憎んでいるものの、生きる為に武器を持って戦い続け、いつのまにか大人にも負けない立派な兵士になっていた。そんな彼が、なんの因果か憎むべき兵器を売る商人に出逢い、一緒に旅をする事になる...




 憎むべき相手と旅をする設定一つとっても、なんとも言えない裏家業の皮肉さを感じてしまうのだが、それ以上に兎に角登場人物達が冗談みたいに『残虐』を絵に描いたような顔をしていて、あまりにも狙い過ぎなところにリアルさを感じてしまいましたw主役の少女の異常な笑顔も不気味だけど、敵味方有り得ないほど死んだ瞳をしていて陰気くさく、言葉使いも大袈裟だったり下品だったり、頭のネジが足りない子供まで銃を振り回して来るから、何処か憎めず魅力的だったりしますw

 だけどこの1stシーズン最後のエピソードで「こんな世界もう嫌だ!」と叫んだ敵側の女兵士が叫んだりするように、殺し合う事による不幸の連鎖の広がりもちゃんと描いてもいます。武器商人と軍事屋の駆け引きの面白さや、銃火器・接近戦の派手さも大きな売りで、殺し合いの哀愁とユーモアのバランスが絶妙だと思いました。 戦争を知らない現代の日本人が、自己満足でも戦場の血と火薬の匂いに触れたいと思うならかなり面白いアニメですよね。 

 殺しの道具を売る事によって戦いを止めようと考える主人公の女武器商人”ココ・ヘクマティアル”と”ヨナ”の戦いがいかに決着するのか気になるところだけど、コミックは買わずに秋頃放送予定の第二期を待つとします♪


川田まみさんの声が耳に残って困るw


アニメ版公式HP http://www.jormungand.tv/

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