すべてがMになる...

 森博嗣さんを心から愛してらっしゃるフォロワーさんからの情報で、「奥様はネットワーカ」のドラマが放送になる事を知り、不肖な一ファンとして、一応観て見る事にしました.....




 観た結果をぶっちゃけると、「カクレカラクリ」以来の実写化と言っても、『超再現!ミステリー』と言う番組の塩っぱい再現ドラマのネタに使われているだけで、有名な俳優が出てるワケでも2時間枠全てを費やしているワケでも無く、出来上がったドラマには原作の面白さの欠片も残っていませんでした....


 「真犯人が誰なのか」が、この作品の肝ではなく、登場人物一人一人の行動や思考がそれぞれの視点でブログのような語り口を用いて書かれていたりする文章構成の妙こそが、表題にある「ネットワーカ」と言うキーワードの重要さと面白さを引き出していたのだと思います。 ただナレーションの男性が出来事の流れを説明して、大根役者がそれに沿って演じているだけではまったく面白みに欠けます。 これでは森博嗣さんへの間違った作品イメージが広まり、悪くすれば原作への興味を失ってしまう人達もいるのでは無いでしょうか?



 再現ドラマとか言っていたので、嫌な予感はしていましたが、やはり森博嗣先生の作品を映像化するのは難しいのでしょうかね.... 実写はダメでもアニメ化なら結構面白い物が出来ると思うのですが.... ”浅田 寅ヲ”さんが描いた漫画版の「すべてがFになる」なんてかなり良かったですよね♪他者の個性が森ワールドに介入する事は不可能では無い証拠だと思います。


 映像化への壁、それは森先生の作品が持つ独特な渇きと、その渇きに縛られ身動きを取れなくなってしまった僕らファンの想いが作り出した障壁なのかもしれません....





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