こんな融合の仕方もいいねw「UN-GO」/水島精二(監督)/坂口安吾(原案)/會川昇(脚本)/ボンズ/2011年/アニメ/感想

ようやく北海道でも1月から放送が始まった「UN-GO」を観終わった。

架空の戦後を向えた近未来の日本が舞台である事も独特でしたが、”坂口安吾”さんが第二次世界大戦後に書かれた小説が元になっているためか、もう既に今の日本では失われた硬派さが随所に漂っているのがなんとも言えない魅力でした。

ネットがもっと張り巡らされた近未来であったり、姿形こそ、”高河ゆん”さんや、”pako”さんのデザインによりキャラが今風である事により、硬派なミステリーとの組み合わせが逆に良かったと思います。

かなり現代風にアレンジしているようなので、何処まで原作の良さが出ているのか分りませんが、近年失われつつある非常に古典的なトリックを用いたミステリーなので、とても新鮮に観る事が出来ました。そろそろ子供騙しなコナンとは違う本格路線な探偵ブーム来ますかね?

架空の戦後の日本を支える為に情報の統制をネットで行い、神のごとく真実を曲げる財界人”海勝 麟六”と、その隠蔽された真実を白日に晒す事を望む青臭い探偵”結城 新十郎”とのライバル関係は非常に面白かった。こんな11話+劇場版程度じゃ勿体無いほどキャラも立っていましたよ。

2人の男の信念がぶつかり合う度に揺れ動く真実。それは二転三転して絡み合い、秀逸なストーリーを構成してゆきました。最終回の謎解きはまさに王道の中の王道。懐かしの探偵小説を読んだ世代なら納得の作品になった事でしょう。久し振りに素晴らしい推理アニメを楽しめた気がします。




しかし、唯一の反則がこのアニメには有ります。主人公といつも行動を共にしている”因果”と中盤から現れる"別天王”の存在です。

因果は、誰にでも一回だけ真実を語らせる事が出来る能力があり、それによって結城 新十郎の推理を裏付けする事が出来る。

別天王は、自分が認めた人間の言葉を現実に形にする事が出来る(厳密には催眠術みたいな物で錯覚)

しかもこの2人は人間ではなく化物ですし、せっかくの硬派な推理物に水を挿していると感じる人も多かったかもしれない。テレビシリーズだけでは、この2人の事情を良く理解出来ませんし、とくに”別天王”は突然テレビシリーズに現れるので違和感がありました。

でもこのイレギュラーこそUN-GOの魅力だったと思います。だらだらと犯人との駆け引きをせずに決定的な情報を引き出せる因果も、自分の考えた通りの世界を他者に植え付ける事が出来る別天王も脚本の幅を広げるには申し分無い要素でした。


一辺倒になりがちなミステリー物を、あらゆる要素を盛り込みテンポ良く飽きる事なく楽しませてくれた製作陣に感謝ですねw

予算等の理由もあるでしょうけど、是非続編をと望まずにいられません♪


青空文庫でも読める原作も読んでみたいですね。


OPにも良いけど、やっぱEDだね♡

公式HP http://www.un-go.com/

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