Brother and brother....「マイ・ブラザー」/アン・クォンテ(監督)/ウォンビン(主演)/2005年/韓国/映画/感想

 『「口唇口蓋裂」と言うハンデを抱えて産まれた息子を母親は溺愛した。


 まったくの健康体で産まれた2人目の息子には目もくれずに、上の息子のために生活も切り詰めた。



 そのおかげか、上の息子はハンデのせいで吃ったり、見た目が悪い以外は勉強も出来るし笑顔で誠実に生きている。



 しかし、その分弟はすっかり捻くれた性格になってしまった。


 兄とは逆に見た目と喧嘩だけが取り得の弟。


 自分のせいで弟が母の愛を充分に受けて来れなかったと思っている兄は、どこか弟に引け目を感じて、いつも弟の言いなりに過ごしていた。



 お互いが気になりつつも相容れない兄弟。だが、同じ女性に恋心を抱いた時から、2人の間に変化が起こってゆく....』




 兄弟って、いいよね....


 姉しかいない僕には、兄弟の複雑な感情なんて分らないけれど、お互い同じ生命から産み出された者同士、特別な繋がりがやっぱりあると思います。


 男同士だから素直になれず喧嘩になってしまう事も、お互いをよく知ってるからこそ譲れないのでしょう。


 だからこの映画の2人が色んなやり取りをしてゆくうちに少しだけ大人になり、お互いの想いを話せるようになってゆく様にジーンと来た....



 その2人を旦那を早くに亡くし女手一つで育てて来たお母さんの存在も大きかった。


 弱気になれば直ぐに崩れ落ちてしまう自分を知っているから、子供達にも厳しく接するお母さん。


 2人が学校で喧嘩沙汰に巻き込まれた時も




 「また今度一人が殴られたら、2人で殴り返しなさい。それが兄弟よ」



 と言い聞かせる始末w


 でもそれがぐっと来るんです...




 紆余曲折を経て、親子・兄弟のわだかまりも幾分解け、ハッピーエンドに突入かと思われた終盤、そこは流石に素直に転ばない韓国映画、感動の質が違う涙を提供してくれました...


 廻り廻った因果とはいえ切ない終り方、大事なものは失ってこそ永遠になるとはいえ、でもやっぱ淋しいのは辛いよw



 映画の中で哀しい想いをしてばかりなウォンビンには、いつかひたすら明るく幸せなだけの役を演じて欲しいとつくづく想いました....




 「演技」と言う名の影に押し潰されたりしないでね....






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