生命は奇跡のプレゼント「精霊の守り人/神山健治(監督)/上橋菜穂子(原作)/Production I.G/2007年/アニメ」

 クリスマスとは、”イエス・キリスト”の生誕を祝った祝日ですが、実際にはイエスの誕生日が12月25日であるわけでは無いそうです。

 しかし、この日の事を聖なる日に感じるように僕達はなってしまった。新たに産まれる命の尊さを感じ、今年を1年を生きてこれた感謝を感じるタイミングとしても、とても良い時期かもしれません。


 それと関係無く、たまたま最近観始めていたのがアニメ版の「精霊の守り人」

 若き王子が水の精霊の玉子を宿し、様々な困難を乗り越えながら精霊をこの世に産み出すまでのお話です。



 監督は「攻殻機動隊S.A.C」の”神山健治”さんと言う事で、アクションシーンでの独特の緊張感は素晴らしかった。

 それでも序盤の展開やセリフ回しの違和感が僕の中ではあり、一旦観るのを止めていました。


 しかし、どこか心残りを感じる世界観がこの作品にはありました。それはアニメ版からと言うより、原作から漂って来る香りだったのかもしれません。

 結局最後まで観たアニメ版にも勿論、沢山の見所がありました。”ジグロ”と"バルサ”に短槍を打ってくれた鍛冶屋のオヤジが過去話をするシーンなんて感涙物だっだ.....

 王子”チャグム”を囲む”タンダ”や”トロガイ” ”バルサ”達との絆は愛で溢れていたし、宮中で王子を案ずる者達を含め、ほとんどの人々が善人なのがまたなんとも良い。悪役が出て来て善人を追いつめるような野暮ったいストーリーではなく、一つの偉大な命を巡る群像劇である事が大変魅力的だったのです。

 
 女性作家らしい母性を登場人物を通し随所に感じました。とても温かく優しいけれど、時に断固とした厳しさを伝えてくれる素晴らしい原作なのでしょうね。アニメ版は、ほんの一部を映像化しただけでしょうし、これまた原作を読まずにいられない気持ちで一杯です♡

 わずかしか語られなかった、人間の世界”サグ”と精霊の世界”ナユグ”の物語を今度は文字の力で味わおうと思います。


 


 公式HP http://www.moribito.com/index.html

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