偉そうにアリエッティに物申す!(何様?

 いつものように今更話題作をチェック。それと言うのも、TSUTAYA DISCASで頼んでいたのですが、あまりの人気でまったく順番が回って来ず、こんな時期外れになってしまったのでした...

 
 さて、宮崎駿監督がこれからのジブリを背負う者として送り込んだ”米林宏昌”監督初作品になるわけですが、良い意味でも悪い意味でも未成熟な作品だったのでは無いでしょうか?


 人間の子供と小人の少女の交流を描いた本作、登場人物達のしぐさや表情で魅せる演技へのこだわりが随所に見られ、セリフ以上に画で魅せる宮崎アニメを目指しているようなのですが、それ以外でのテンポの悪さや、役者同士の噛み合いがあまり良く無いため、特徴が活かせないまま終ったように見えました。

 自分の目指す作品像を役者に伝えるのも監督の大事なお仕事ですし、作品の流れを構成するのも大切です。監督がしたい事と、出来る事・出来ない事が多過ぎて、まとめる事が出来なかったんでしょうね。アニメ作りは納期が決まっており、絶対にどこかで妥協しなければいけません。だから妥協せねばならない段階に辿り着く前に、ある程度まとめ上げるしかないのです。米林さんの技術は確かだと思うのですが、トータルの構成が出来る人かと言うと、否でしょう....

 宮崎駿監督のような、なんでも出来る人は稀です。最近の若い監督のアニメ作品を観ていると、いかに昭和を彩った監督達が素晴らしいかが良く分ります。だから、その偉人達を真似る必要は無いと思うのです。いままでのジブリはこうだった。だからこれからもジブリはこうあるべき。そんなふうに考えても、自分の作品は産まれて来ないと思うのです。


 アリエッティは、ジブリ作品としても、米林作品としても、未完成なのでしょう。勿論監督はこれから経験を積むんでゆく方ですから、未熟で上等です。どんどん失敗を繰り返し、いつか「ジブリは”宮崎作品”が一番だ。」と言う言葉を跳ね返し、「米林監督こそジブリの大黒柱」だと言われる男になってもらいたい。



 多いに期待したい監督さんなので、厳しめの事を書きました。しかしまあ、映画の尺でまとめるには勿体無い世界感だったようにも思いますね。まずはTVシリーズでやったら面白い事になったのでは無いでしょうか?1時間半の短いフィルムでは描き切れない小人達の生活。アリエッティ達以外の小人との交流だってまだまだ作れるはず。そして充分に世界が広がったところで劇場版を投入すれば、米林さんも監督業の要領を掴み、もっとまとまりのある世界感を構築した映画を作った事でしょう。

 ジブリは大作アニメ映画ばかりに最近なっています。あのクオリティを出す為に、時間と労力が掛かる為、劇場版で手一杯なのも分りますが、そろそろ毎週家族全員が楽しみに出来るTVアニメシリーズを作ってくれないかなぁ.....


 そして、そろそろ宮崎監督が作る長編を観たいものですな♡

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