恋愛ものとか読むんじゃなかった♡「九つの、物語/橋本 紡/集英社文庫/2011年/小説」

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 三人姉弟の環境で育った僕の家は裕福ではない。あえて言うなら日本の平均水準よりだいぶ下だと思う。だから、自分で意識していないだけで恵まれた環境におかれている主人公の女の子とは明らかに立ち位置が違い、彼女のような生活を目にするとどうしてもコンプレックスがむくむくと大きく動き出す....

 「キミは間違いなく幸福だよ!」そう言ってやりたい.....


 主人公の女の子は美人でもないが、とても素敵な彼氏がいる。彼と会うたび彼女はとても幼く純粋な感情に包まれ幸せそうで、その後の彼氏との喧嘩でさえ羨ましい悩みに思えるほどだw

 そんな彼女には人に話しても信じて貰えない出来事が起きている。死んだはずの兄が何事も無かったかのように、彼女の前に現れたのだ。

 それからというもの、両親は海外に長期旅行中のため彼女と兄の2人きりの日常が始まってしまうのですが、これがまたいいんです♡

 各章ごとに毎回お兄さんが手料理を一品作り妹に振る舞い、これがめちゃくちゃ美味しそうなんですよぉwできる事ならお兄さんに家まで来て作って欲しいですよホント!!

 そんな美味しそうな料理意外にも、各章一冊ずつ有名な書籍が登場します。主人公は読書好きで、現在自分の置かれた状況を今読んでいる物語の内容に当てはめて思考するのですが、それもまた美味い引用で味わい深かった。間違いなく料理と本は欠かせ無いスパイスになっているのです。正直作者は自分が好きな小説と料理を紹介したいがために、この物語を書いたんだと思いますねw


 あぁ、でもまだ欠かせ無いと言えば死んだはずのお兄さん!料理は上手だし、容姿は端麗。しかも女ったらしのくせに恨みを買うような付き合い方は全然しなくて、別れた女性とも友達として交流しているほどの男だ....これだけでも充分羨ましいのに、性格も抜群に素晴らしく男にも好かれるなんて反則だよ....

 こんなお兄さんに超優しくされる主人公が羨まし過ぎる!男の僕がこれほど羨ましいのだから、主人公と同世代の女性ならなおの事羨ましく感じる事でしょうねww


 この本は、あらゆる女性と作者の為にある本であると言えるでしょう♪男には恥ずかし過ぎます(〃▽〃)これほど読んでてふわふわした気分になった本は初めてでした(日頃こういうジャンル読まないものでw)。素敵なお兄さんとの貴重な時間を味わいたいなら是非どうぞ♡


 ちなみに、苦手なジャンルなのに買ったのは、いつものジャケ買い癖のせいです...

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