ロボットはなかなか死ねない....「星屑ニーナ1巻/福島 聡/エンターブレイン/2010年/漫画」

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 ”福島 聡” コアなファンに絶対的な信頼を受ける作家。僕はコアまではいかないけれど、なんとも言えない情緒を感じる福島さんの漫画がとても好きですね♪

 冗談のような事を本気で描き切った「機動旅団八福神」その本気の度合いから、どこまでがジョークで、どこからがそうで無いのかさえ分らない内容に正直戸惑い、完結した今も5巻までしか読んでいません。しかしそんな福神より、かなり初心者向けの福島作品では無いかと思うほど、この作品は読み易くキャラの描き方も軽め♪個人的には今作の方が感情移入し易かったです。

 主人公はゴミ溜めに捨てられてしまった電池切れ寸前の人形ロボット。辛くもゴミの中から見つけた電池で難は逃れ、新しい”主人”を探しに行くものの、ろくな人間に遭遇せず、危うく身体をバラバラにされる寸前までいってしまう....

 そんな感じで大変な目に逢いつつ、運命の人間に出会う主人公。そして彼は”星屑”と言う名前を貰う。でも、そんな幸せな日々は永遠には続かない...ロボットは電池がある限り生きていられるけれど、人間はいつか死んでしまうからね....

 この作品はそんなロボットの悲哀がなんとも言えない味を出しています。しかも、死なないロボットの星屑ですが、電池が完璧に切れてしまうと今までの記録が全て消えてしまうらしいのです!


 大事な思い出を守るために必死に電池を求める星屑があまりも不憫で切な過ぎます....まだ一巻ですが、この先どんな出会いと別れを彼が繰り返すのか見てみたいような、見たく無いような....実に綺麗で残酷なお話を福島さんは描いてくれたものですな♡(゜∀゜)


 

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