痛すぎる”美”へ道。「コーリング 闇からの声」/柳原 慧/宝島社文庫/2007年/小説/感想 

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 女性A「私、自分の鼻のラインが嫌いなのぉ。もう少し高ければ顔のバランスが取れるんだけど~。」女性B「若いくせに何いってるの!私なんて笑うたびに笑われてるわよ!!」女性C「私だって!......」こんな不毛な会話聞きたく無い(;´д` ) トホホ....

 いつの時代も女性、一部男の悩みに良くある、”みてくれ”の美しさの追求。古代人でさえ自分が一番綺麗になるため、あの手この手を駆使して綺麗になろうとしてきた。動物の本能がそうさせているのか、何世紀経とうがこの衝動は無くならないらしい....

 現代の医療技術は確かに向上して、神の域に達しようとしているかもしれないが、その向上のためにどれだけの命が無為に消えて来たのだろう?今回紹介するこの本にも、そんな医療の落とし穴に落ちた女性が出てきます。
 
 主人公達は、「リフレックス」と言う清掃会社をやっています。清掃と言っても、普通の清掃ではありません。人の”死体”が残した、よごれを除去する清掃です。自殺後誰にも気づかれないまま、朽ち果て、腐臭を放つようになって周りが気づく。勿論、人が死ねば警察が捜査はするでしょう。しかし、事件性が無いと解れば現場の保存などしないし、清掃などするわけもなく、困り果てた近隣住民や、家主が清掃を頼むのがこの会社なわけです。
 作中、読んでいるだけで、具合が悪くなりそうな表現があり、とても耐える事など出来ない匂いや、凄惨な光景が生々しく描かれています。おかげで、彼等のような仕事が必要な理由が良く解りました...僕は絶対やりたくありません!!

 そんな彼等が出会った、女性の”腐乱死体”。彼女は生前とても美しく、自殺の理由など見当たらない。疑問に思いながらも仕事を終え帰宅する主人公...彼はその日、彼女からの呼びかけを受ける事になる.....こわっ( ̄Д ̄;)
 成仏して貰う為にも、彼女の死の原因を探ろうとする主人公達。彼等の先には、美を追求するもの達の、異常なほどの執念が待ち構えていた....

 少しくどいほど美容整形等の危険性が記されています。真偽のほどは解りませんが、真実であればとても恐ろしい内容ばかりなので、整形への見方が変わるかもしれませんね。そのへんの医学ネタや死体のグロ表現以外は読み易く、オチもまあまあでした。直感的に、表紙の見た目で選んだ本でしたが、表紙に負けず面白かったですね♪

 美容整形ネタの本を、”見た目”で選んだ僕.....やっぱ整形必要(。_゜) ? 

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