夢のありか。「ソラニン 浅野いにお」

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 『「大人になりたくないな」そう言って立ち止まっている間に、時は流れ、”大人”と呼ばれる僕たち...でも、そんな境目あったかな?
 真剣に何かに打ち込む事から逃げて、幻想の世界で遊び続け、”お金”の為に無難な生き方を受け入れる。それが”俺”所詮ここまで。皆だって変わらないだろ?だからこのままでいいんだ。リスクを背負って蜃気楼のような、未来を追ったって、生活もままならなくなる。だから、しかたない....』
 
 こんな事考えた事無いって人いるかな?  したい事の見えてる人、見えない人、見えてるけど出来ない人。たいてい皆、あきらめを受け入れる為に、自問し苦悩する。
 
 ”ソラニン”はそんな理想へのあこがれと、現実の自分とのギャップに悩む青年達のお話。彼等には、だったらいいな~くらいには、夢がある。でもそこまでなら、実現は不可能。 現実に夢の真ん中にいる人々は、それを夢とは思わない。決して叶わないのが夢だと知っているから、到達している場所を夢と呼ばない。
 
 では、”だったらいいな”じゃダメなのか?そんな事はない!きっかけひとつで、前へ進める位置が”だったらいいな”だと思う。だいそれた事じゃなくていい、彼等のように、自分に出来る些細な事から始めればいい。誰もがスターじゃ、ファンがいなくなるしねw 
 彼等が苦悩の中で感じる、些細な幸せ一つ一つが胸に染み込んでくる。青春て大馬鹿なほど一途で恥ずかしい。けれど、それがとても愛おしい。 
 
 スポットライトを浴びるだけが、幸福ではない。それぞれの場所で、自分の価値を見つけ、ついでに自分以外に大事にしたい”人”を見つけられれば、それが夢への道になるかもしれない...

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