勝手に訪れて、勝手に去って征く2020年最後に振り返るのは秋アニメの.....

個人的には”まさか”の8連休だった今季のお正月休みも、年を明ければ残り三日のみ。長い休みだからこその掃除や片付けをやったりしていたのもあるけれど、あっという間の話である。

結局積みアニメも崩しきれないまま2021年を迎えそうなので、せめて秋アニメのOP&ED曲の話だけでもして終わろうと思う俺であった。




新型コロナの影響をモロに受けた春夏のアニメ。その皺寄せは見事に秋アニメに直撃。スライドして来た作品と新規作が混在したため豊富と言えば豊富過ぎるくらいだった。滑り込みで始まった進撃の巨人のファイナルシーズンも含め、非常に満腹感があったのは間違いない。今回はまだ作品そのものの話はしたくないので、またいずれ嬉しい悲鳴は書き記すとして、とりあえずはこの曲最高じゃんと感じた物をあげていきたい。

まず真っ先にあげたいのは「魔王城でおやすみ」のOP&EDだ。作詞も作曲も映像も全て言うこと無しの出来栄え。いつも通りのようで、いつもとはちょっぴり違う”水瀬いのり”のナチュラルな演技が活きたOPだけじゃなく、"ORESAMA"のキュートなEDも最高で、こんなパッケージングを得た原作者は涙流して喜んだことだろうと容易に推察出来る。





来年はORESAMAのライブ行きたいなぁ.....北海道来るかな?.....




そして同じくらいトータルのパッケージングが良かったのが「魔女の旅々」だった。上田麗奈による繊細な歌い出しや、サビの振り幅がとても心地良く、その回の出来事を呼び起こさせるようなEDの力強さとの対比も抜群。意外と主役である本渡楓と上田麗奈の声質が近いため、主演が誰なのか途中まで勘違いしていたのはここだけの話だ。








もうこの2作品で十分お腹いっぱいなのだけど、もう一つあえてあげたいのが「トニカクカワイイ」のOPだろう。俺より若い世代のボカロ好きの方がたまらないのではないかと思うけれど、これはなかなかに癖になる一曲でアニメ自体も地味に良い。童貞脳の男の子と、訳有りの女の子がうっかり出会ってうっかり結婚して惚気まくるだけの作品だが、これがまた実に.....いや、また今度この話はしよう。






他にも好きだったOPED

 ・ダイの大冒険 ED 「mother」マカロニえんぴつ

  ・神様になった日 OP 「君という神話」麻枝 准×やなぎなぎ


 ・100万の命の上に俺は立っている ED 「カルペ・ディエム」Liyuu 


 ・ひぐらしのなく頃に 業 ED 「神様のシンドローム」彩音



 ・ゴールデンカムイ3期 OP 「Grey」FOMARE





映像がスタイリッシュ過ぎる「呪術廻戦」や「体操ザムライ」はあえて云うことも無いし、OPやED以上に作中の挿入歌の方が痺れるラブライブは欄外に追いやった。まだ言い残したことがあるとするなら、歌詞のない曲で割と攻めてるなぁと思った「禍つヴァールハイト」のOPかもしれない。単純に予算の問題なのか、監督の意図した演出だったのかわからないけれど、地味な絵面と「あ」しか聴こえてこない楽曲に、これはこれでアリだと感じたのだ。ある程度技術のあるスタジオとスタッフであれば、正直「こういうの好きなんでしょ?」程度のものは作れてしまうわけで、そこをあえて行かない姿勢が面白かった。ジレンマを抱えつつ足掻く作り手の姿が垣間見える瞬間と云うのは、アニメ好きにとってとても楽しい瞬間ではなかろうか?






最早アニメに欠かせないOP&ED曲。秋アニメと言って良いか微妙だから冒頭で名前を出しただけの進撃の巨人にしても、何語だか分からない”神聖かまってちゃん”の楽曲がずばり視聴者の気分を盛り上げることに一役買っている。まあアニメ作品の主題歌がレコ大を獲る時代なのだ。「たかが」であろうはずがない。

さあ、来年はどんなアニメと楽曲が待ち受けているのだろう?

新型コロナの鬱も吹き飛ぶような出逢いがありますように....


posted by lain at 17:52北海道 ☔アニメ

続きが存在しない本と睨めっこする師走「代官山町沖3マイル 1巻」岡井ハルコ/幻冬舎/感想

大人の冬休み1日目、連休を気分良く過ごす為まず掃除洗濯諸々を始めた。面倒なのは面倒なのだけど、普段はやらず仕舞いの漂白で茶渋が落ちたマグカップを眺めているだけで嬉しくなってしまう。日頃からこうしていたら、365日全部がこれくらい気分よく過ごせるのだろうか?まあ、そんな暇があったら苦労しないし、そもそもそのマメさが自分には無い。連休様様である。


普段出来ないと言えば紙媒体の整理もそうだ。あれを引っ張り出す為にこれを引っ張り出すといったことを繰り返し過ぎて、荒れ放題の本棚をなんとかしたいだけでなく物量そのものを減らしたいのである。小説以外はほぼ電子版を買うようになった為、それほど増えてはいないけれど、居住性を圧迫していることに変わり無く、とりあえずは思い入れの少ない積み本からお別れしてくれる有志を募ろうと思っているものの、本当に自分にとってどうでも良い作品なのか読み始めた途端、別れが辛くなってしまうのが困りもの......





世界の殆どが沈んでしまった中、ぽつんと浮かぶ島。そこには神社と妖怪と母娘が暮らしていて、何故かスーパーの配達のお兄さんが定期的に訪れたりする。不気味でありながらも気の良い妖怪と無邪気に過ごす娘を、訳ありな顔で見守る母と云う光景は微笑ましくも歪で切ない。いつか沈むと云う島の謎が見えてくればくるほど終焉に向かう哀愁が増していくのが味わい深い。

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100日後になんちゃらと言う漫画が流行っていたが、いつ終わるか分からない作品より、いつか終わることが分かっている作品の方が狡い感動を連れてくるような気がする。本作もSFとダークファンタジーでもって終焉を優しく包む感じがたまらない。現在連載は止まっている(掲載していたデンシバーズが消えた為)けれど、このまま終わるのは本当に惜しい。漫画の新規開拓をしなくなって久しいが、岡井ハルコさんのようにメジャーなようでメジャーじゃない方の作品も漫画界には絶対必要だなと改めて思った。

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うーん。この調子で何冊処分出来ると言うのだろう?

無理だな(*ゝω・)v






岡井ハルコTwitter  https://twitter.com/okaiharuko



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posted by lain at 13:50北海道 ☔漫画

銀河の端で頁を捲る俺のクリスマス「銀河英雄伝説列伝1」田中芳樹/石持浅海/太田忠司/小川一水/小前亮/高島雄哉/藤井太洋/東京創元社/感想

就職して以来、親からクリスマスにまつわる何かを貰うことは無くなった。そのうち姪っ子らに自分がクリスマスの何かを買うようになり、姉はそれのお返しのように生活用品をプレゼントしてくれている。なんだかんだ言っても誰かとの関わりの中で生きている自分なのだと思い出すのが12月25日なのだろう。

誰かとの関わり合い、と云うか、大勢の人物に支えられて膨れ上がったと云う意味でいうなら、銀河英雄伝説も相当なものである。物語の重厚さを支えた登場人物達の豊富さもそうであるし、愛すべき主人公の1人であるヤン・ウェンリーの葬儀を実際に行い参加したファン達の熱も未だ冷え切っていないように感じられる。今回発売された公式トリビュート本の仕上がりも素晴らしいの一言。



今現在のSF界を牽引する方々が銀英伝の世界で「もしかしたら」あったかもしれない出来事を綴る本作、もしもラインハルトが釣りをしたら?もしもヤンが女装して演劇に参加したら?と云う正伝に登場する者達が活躍する話から、銀英伝の歴史に埋もれた”居たかも”しれないキャラクターを用いルドルフ時代の始まりを描くものまで兎に角面白い。それぞれ本来なら些細な出来事として消え去るのみのエピソードではあるものの、それをあえて掘り下げる作家さん達の細部の詰め方に銀英伝愛を感じてならなかった。

特に切込隊長の小川一水さんとしんがりを務めた藤井太洋さんには本当に痺れた。藤井さんの作品は今まで短編しか読んだことが無かったけれど、これは是が非でも長編も読ませて頂きたくなった。お金出させて下さい(真顔)




銀英伝好きなら年齢に関係無く手にとって欲しい。そして続編を是非また何処かで読ませてもらいたいものである。

飛浩隆さんの銀英伝とか読んで見たいなぁ.....実現しませんかね?安達裕章さん?






posted by lain at 07:11北海道 ☔小説