好きの形は幾ら倍率を上げても見えそうにない

今朝、68歳の大学教授が20代の風俗店勤務の女性にストーカー紛いのことをやっていたというニュースを見掛けた。探偵まで雇って住所を特定し愛人関係を求めていたそうだ。彼が既婚者であったかどうかは分からないが、もしもその歳で女性と性交渉をしたのが初めてだったとしたら、そんな勘違いストーキングをしてもおかしくない話だなと少し思った。


女性の方からしたら、お金をくれたから愛想良くしただけなのだろう。ニュースを見ているだけの自分にもそう見える。だが実際問題、これがお金による繋がりじゃ無かったらどうだろう?相手の好意的な態度を正しく判別できるだろうか?少なくとも僕にはできない。メンタリストでもないから良くも悪くも勝手に相手の気持ちを予測する他ない。ゲームのように好感度を可視化できたらどれほど楽なことか



昨日久しぶりに親会社に勤務する、とある若い女性社員と現場で言葉を交わした。これまでにも何度か仕事で一緒になり接点が元々ある子なのだが、別れ際に他の作業員も居るなか自分の方にだけ向かって手を振って行くものだから嬉しいやら切ないやらで胸がいっぱいになった。


新人の頃に何かと教えてあげたこともあって、自分の娘や妹のように思いつつも、一人の女性として彼女を見ている自分も居るから、手を振る彼女の表情を正しく汲み取ることはできそうになかった





おそらく僕は彼女が好きなんだろう。でもこの距離感を壊してまで近づきたいとは思わない。臆病なだけと言われても受け入れる。どうせ恋心など自己満足なのだから、叶っても叶わなくても大差はないと思うから。


そもそも僕はハッピーエンドの恋より成就しない恋の方が好きだ。我ながら救い難い男である。

posted by lain at 07:11北海道 ☔雑記

秋に終わったアニメを今更振り返る③

昔からアニメは2クールがベストと思っていて、1クールでは深みが出しきれないと感じているのだけれど、そういう意味で非常に勿体なく思った作品が数点あった。思春期特有の心身の持て余した熱を少女達がそれぞれのベクトルで爆発させる「荒ぶる季節の乙女どもよ。」往年の名作SFを彷彿とさせるジュブナイル展開が熱かった「彼方のアストラ 」そして悪役少女達の背筋に寒気が走るほどの演技に痺れた「グランベルム」である




少し大袈裟なほど性に対する反応が過敏な少女達が、不器用なりに恋を知ってゆく展開の小気味良さったらなかった乙女どもよだが、女性が原作であるだけあって男には辛いシーンもかなりあった。そこはお前たちがおかしいだろう!と言い返したくなるような案件である。しかしそれを差し置いても余りあるほど懐かしのドラマ仕立ては面白かった。”この先どうなるの?”と恋愛TVドラマで胸をざわつかせていた子供の頃を思い出す。もう少し危うい恋心に身を委ねていたかったというのが正直な気持ちだ。

優しい結末を迎えるが、個人的にはもっと根の深い展開も見てみたかった



僕には忘れ難い漫画家がいる。何かに触れている時いつも引き合いに出してしまうくらいに。すばりその漫画家とは萩尾望都さんのことなのだが、「彼方のアストラ 」はまさに萩尾望都さんの「11人いる!」だった。とある惑星でのサバイバルキャンプに参加した少年少女達が外部と連絡が取れない状況に追い込まれ、様々なトラブルを乗り越え母星へと帰還するというアストラのプロット自体にも類似点があるが、そうではなく性別が曖昧な子が居るであるとか、何処ぞの王族の血筋の者がいるという出自や立場のカラフルさだとか、ミステリー仕込みのトラブル重ねでお客を揺さぶる物語の造形といったパーツ一つ一つに「11人いる!」の姿がダブって見えた。こんな時、大抵嫌な気分になるものなのだが、彼方のアストラには一切それが無かったのが不思議だった。似て非なるものであることがちゃんと伝わって来たのだ。リスペクトとは、こうあるべきだとそう思った。

本作も優しい結末を迎えるが、それがとても嬉しく思えてならなかった....



秋アニメを振り返る中で、最後の最後にこれをもってくるのもどうかと思ったが、作画と声の演技において、夏アニメ最強だったのは「グランベルム」だと思う。自分には何も無いと口にする少女が、全てを持っているように見える少女と魔術の世界でロボットに乗り、その頂点を目指すことになるという、書いていると少年漫画みたいだが、まるでそんなものではないネチネチした展開が刷り込まれるアニメだった。もう兎に角悪役の少女の表情と声色の落差に凄みがあって、改めて日笠陽子と悠木碧の存在の大きさを思い知らされた。

それはそうと、もののついでに使われている頭身の低いロボット達は、模型化されたりするのだろうか?魔神英雄伝ワタル世代の身としては、せっかく産み落としたものをこれでおしまいにするのは不憫に思えてならない......

ウィクロスアニメも怖い少女居たけど、そういうの好きなんだな俺.....
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どんなに酷い災害が起きてもアニメは止まらない。年老いて歩みが遅くなった自分としては、少し立ち止まってもらいたいくらいではある。何年先までも記憶に残るような作品は今でも見たいと思っているが、無いなら無いで良いくらいにも思っている自分が居るのだ

新たな天皇が立って、アニメも何か変わっていくのだろうか?惰性ではなく心から欲する作品に逢えることを期待してやまない。






あ、JKの無駄づかい忘れてた.....
posted by lain at 06:00北海道 ☔アニメ

秋に終わったアニメを今更振り返る②

さて前回本命のアニメの話をしてしまったので、ここからは消化試合になるのですが(ならない)期待通りの作品と、期待以上の作品と、それぞれ普通に楽しんでしまいいつもより切ることが出来なかったというのが正直なところ。また流行りを使った作品かよ思っていた「ナカノヒトゲノム」はじわじわ愛おしいものになったし、序章である0話の仕上がりの段階で面白さは確信していた「ロード・エルメロイII世の事件簿-魔眼蒐集列車 Grace note-」など予測を軽く飛び越える仕上がりに夢中だった。そろそろ本当の意味での”不作”を逆に待望してしまいそうである。

掴み所の無いふわふわした感覚の後に、じっとりと残る生臭さがあるのが癖になる



相変わらずアニメの本数が多いため、質に関しても怪しいものは多かった。あえてどの作品と名指しするのも面倒なほどだが、タイトルを文字数で並べた時TOP3に入っていた「うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。」もヒロインの少女やマスコットキャラを可愛らしく描くのが精一杯といった感じで、周囲の大人のディティールは言わずもがなだった。ただぶっちゃけ”うちの娘”など頑張っていた方だろう。「異世界チ◯ト魔術師」に比べれば...うちの娘と同じく「コップクラフト」も台所事情は苦しそうだったが、割り切った作画によるアクションシーンは意外とよく出来ていたし、キャラの作画は動きが少なくても安定していた。異世界との交流をしているからこそ起きる事件の数々は普通に観てて面白く、魅力的なバディ共々このままフェードアウトさせるのが惜しく感じられた。結局は作り手のアイデア次第で決まる。作画以上に内容が怪しい「魔◯様、リトライ!」などと比べるだけ野暮である。夏アニメは正直異世界物の出来は大荒れだったのではないだろうか?二回攻撃のお母さんなど見るに堪えなかった.....

そもそもの価値観が違う存在が混じり合った時の混沌具合が好き



低予算(でもないか)でもしっかり作り込んでいたと言えば、「ソウナンですか?」や「ダンベル何キロ持てる?」だったかもしれない。ソウナンですか?は実際の生活に役立ちそうで役立たないサバイバル知識をタブーギリギリまで盛り込んだ点が素晴らしかったし、ダンベルアニメも今すぐ実践出来そうな筋トレ方法を楽しくレクチャーしてくれるものだから、柄にもなく真似している自分がいた。まあ三日坊主で終わったけれど(真顔) どちらも美少女を上手く利用した隙間アニメとして上手く機能していたと言える。他にもいつもの”まんがタイムきらら”枠、変態ばかりに愛される少年の憂鬱ものだったり、人体改造を受けて戦争の英雄になるも後で忌むべき存在として社会的に抹殺されそうになる者達の物語まで、大作とまで行かなくともついつい見てしまうものが本当に多かった。頭が魚のサラリーマンが自慢のネガティブ思考で笑いを誘う「ビジネスフィッシュ」も期待以上に笑えて仕方なかった。

シュールなサラリーマンネタがなんともいえない伏兵だった





どの作品を忘れないように書いておこうか考えているうちに、また疲れてきた.....

まだまだ残しておきたい作品があるから次回に続く......
posted by lain at 15:13北海道 ☔アニメ