俺得な愛と哀で御馳走様様だった「ラブ、デス&ロボット(LOVE DEATH + ROBOTS)」Netflix/感想

僕は昔からロボットが出てくるようなSF短編アニメが大好きだった。

それこそ北久保弘之さんと森本晃司さんが多くの腕利きクリエーターとしのぎを削った「ロボットカーニバル」や、そこにも参加していた大友克洋さんの「迷宮物語」「MEMORIES」、マトリックスの短編オムニバスアニメ「アニマトリックス」まで枚挙に遑がない。そりゃあ本作も素通りすることなど出来るわけがなかった。




全18話の短編オムニバス形式のアニメで、それぞれ尺の長さや映像の作りもまちまち。ロボットが絡む(ロボットが出て来ない短編もある)こと以外自由に作っているのが印象的だった。実写と見紛う3DCGもあれば普通に2Dアニメもあるし、実写を絡めたCG作品もあってストーリーも多彩。人類が滅んだ跡を探索するロボット達の珍道中、農場をエイリアンから守るためガラクタ同然のロボットに乗って戦う連中の話、まさかのヨーグルトが意思を持ち世界を征服してしまう回まである。本当に飽きる暇が無い18編だった。


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特に気に入ったのは8話目の”グッド・ハンティング”。妖怪ハンターである父親が退治した狐の妖怪の子供と親しくなり、移り変わる社会の中で力を失ってしまった狐の娘の誇りを取り戻す手助けをする青年の話で、善悪を揺さぶるスチームパンクっぶりが非常に哀愁たっぷりに描かれており最高にクールだった(クールて言いたかっただけ) 

妖怪と人間の交流話で小野不由美さんの屍鬼が脳裏をよぎった。本来相容れないはずの存在が惹かれ合うシチュエーションはやはり鉄板だと思う。

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短い時間で完結させなければならない作品というのは、ダイレクトにテーマが込められているのが良いところ。童話みたいに皮肉の利いた教訓がガンガン刺さってくる。前置きが長い作品は、後半ガツンとやられる楽しみもあるが、秀逸な短編だと一瞬が永遠に感じられるほどの奥行きを感じられ、その先を夢想する楽しみは無限に広がる。そして言うまでもなくラブデスロボットは秀逸な作品だ。エログロもあるが、年齢性別問わずSF好きに見て欲しい短編シリーズだと思った。





posted by lain at 07:09北海道 ☔アニメ

島に流された男は家に帰る

とうとう出張が終わり家に帰れると思ったら、すっかり気が昂ぶって4時に目が覚めた。遠足前夜の子供となんら変わらない無邪気さである。

帰ったら連休とってダラダラする予定だが、おそらく久しぶりのネット対戦ゲームに夢中になるのではないだろうか?

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おそらく初めて訪れたと思う利尻島だが、兎に角”島”だった。

ウミネコが好き勝手に鳴き、猫が我が物顔で道路の真ん中を闊歩し、島民の愛車は軽トラで、緊急車両が頻繁に通ることも無ければ、クラクションすら聴こえず、海沿いを🚗で小一時間移動するだけで島のほとんどを味わうことが出来る凄い土地だった。

まあ、これくらいなら海沿いの錆びれた町にいけばよく見かける光景(暴言)だが、とにかく意外に感じたのは海が綺麗だったこと。北の海は暗くて怖い印象しか無かったのに、島の海は透明度がかなり高く遠くからでも底が見えたものだから、変に感心している自分が居た。海が穏やかな夏に来たら、もっと綺麗なんじゃなかろうか?泳ぐには水温が低いかもしれないけれど、ビーチがあれば更に観光客が増えそうな気がする。


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あとはそう、島の中央にそびえ立つ利尻富士もなかなかどうして美しかった。冬季でも外国人観光客がいたのは、海では無く山へ遊びに来ていたのかもしれない。

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所謂都市部にある物はほとんど存在しない利尻島。コンビニが出来たのも、それほど前ではないそうだ(道民の友セーコーマートオンリー)大手のホームセンターやドラッグストアを見かけた時は思わず”あるんだー”と思ってしまった。

フェリー乗り場がある近辺はそこそこ栄えていて、車通りもあるが、それでも信号機を増やすほどには至らず、島の半周以上は古い建物が点在するだけ。病院などの施設も限られるため、わざわざ旭川まで行く人もいるというのだからいよいよである。余生を過ごすなら良い島だなぁと考えたりもしたが、ろくな病院が無いのでは余生も辛かろう......



北海道自体がある意味島ではあるが、本当に島というのは不便なものだと思った。

そりゃ観光でしか訪れたくないわけだ......

良い島なんだけどね利尻島.....


posted by lain at 06:43北海道 ☔雑記

酒と自分とピエールの話

普段は全然酒を飲まないくせに、出張に来てから何度か酒を摂取していたせいか、あと二日三日で帰れる時期になって身体が悲鳴を上げ始めた。宿の食事の量が多めなのに、間食もいつもより多めという悪循環の中に酒を放り込むのは自殺行為なのだと今更ながらに痛感している....



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コロナビール以外ピンと来ないビールを飲むよりは、ワインやカクテルが好き

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岡村靖幸が大好きなのに飲んだことが無かったカルーア。ドロっと濃厚なコーヒー味だから本当に牛乳が合いそう。何故一緒に牛乳買って来なかった俺....




酒を飲んでもハッピーな気分にはならないけれど味わいは嫌いではないし、まだまだ”知らない”が存在する世界でもあるから、味覚を衰えさせないためにも、たまの飲酒は悪く無いだろう。結局なんでもそうだが、誰かや何かが悪いのではなく、己を律することが出来なくなるほど依存するのが悪いのだ。最近TVを賑わせているピエール瀧の逮捕にしたって、彼が薬物を使用し続けている間に"何"をして来たかを振り返るべきであるのに、彼が関わった物全てに蓋をするような行動ばかりが目について仕方ない。それはそれ、これはこれ、何故そう考えることが出来ないのだろうか?.....

ルールで決まっている以上、法で裁くのは当然なのかもしれないが、ルールは万能ではない。たかが過半数を確保しただけ是とされる物を総意と判断するのは、薬物使用より危険だ。誰もが薬を使うような未来は嫌だが、その”経験”を周囲に上手く還元出来る人は貴重なのではないかと思う。現代医療だって人道に反することの繰り返しで前進して来たのだから、有害とされる薬物だって、誰かが用法用量の管理を行い使い続ければ、何かの役にたつのではないだろうか?





僕は酒もタバコも無くても困らない。当然薬物だって必要ない。それでもピエール瀧を追い詰めたいとは思わない。薬物は人を激しく狂わせ、重犯罪に走らせるが、薬を使わなくとも重犯罪に手を染める人は大勢いる。モスクを銃で襲撃した男や、子供の手足を縛り水風呂に放り込んでいた母親と内縁の夫だって薬物など使っていなかったはずだ。

「酒のせいで」と口にする人が俺は嫌いだ。同じように「クスリ」のせいでと口にする人だって好きではない。

何をもって罪とするか、僕らはもっと考えるべきなんだろう。
posted by lain at 06:54北海道 ☔雑記