30年前最新だったゲーム機の名は”メガドライブ”

風邪と風に虐められた月曜日が終わり、ようやく帰宅してツイッターをぼんやり眺めていたら、トレジャーさんがメガドラ30周年の話題をしていて、おお!そうだったかと、埃まみれになりながらメガドラの本体を掘り出していた。





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金色の16BITは伊達じゃ無かった。




メガドラの話をするには、スーファミの哀しい話をしなければならない。

小学生の頃、ファミコンを買ってもらえず話題に付いていけなかった僕は、スーファミだけはみんなに置いて行かれないようFF4の発売に合わせて早々に買ったのだが、終盤まで進めた頃、気まぐれで友達に貸そうと学校へ持っていき、あっさり盗まれFF4どころかSFCを遊ぶ気すら無くなって、本体を友達に格安で譲ったことがあった(中学卒業間近になって、FF4を盗んだ奴が別件で捕まり、僕のFF4も2年越しで戻って来た。まだその頃はSFCを買い戻していない)

SFCを手放してからは、MDが友達になった。PCエンジンも当時ソフトの価格破壊が起こっていて、非常に遊び易かったものの、ボリュームの面でもセンスの面でもMDは本当に楽しかった。何処に進んで良いのか分からないうえ、音楽も敵も世界観全部が不気味なのに世代を超えるRPG(ドラクエⅤより先に結婚というものを取り入れた三世代RPGだった)という壮大さに惹かれた「時の継承者 ファンタシースターⅢ」(ジャケットとサブタイがめっちゃカッコよかった)、気持ち悪くシュールでシビアなシューティングの「カース」、のちにSFCのヴァルケンにハマってから知った「重装機兵レイノス」、アーケードからの移植作品も沢山遊んだ「ゴールデンアックス」「アフターバーナーⅡ」「コラムス」「フェリオス」「スーパーモナコGP」、挙げ出したらキリがない(この際ソニックの話は良いだろう)



ハッキリ言ってSFCの何倍もMDのソフトには思い入れがある。特にシャイニング・フォースシリーズは大好きで、真冬になると氷点下になる自室で、布団の中にメガドラの本体を入れて、自分の体温で温めながら遊んでいたのは良い思い出(寒すぎるとメガドラはバグりました。今は部屋暖かいです....)当時は勿論ブラウン管のTVで、しかも誰かが要らないと言った古いものだったから、寒いなか酷使してると年々調子が悪くなって大変だったものです。結露のせいなのか経年劣化なのか、黄色っぽくなってくるんですよねブラウン管て.....もう今の若い人に言っても分からないんだろうなぁ.......

つい思い出に浸ってしまうほど、年月が経ったのだとメガドラが教えてくれるというのは、嬉しいような哀しいような複雑な気分であります。なんとか今でも新しいTVでメガドラ等のレトロゲーを遊べる機器は増えていますし、有名な作品は様々なハードに移植もされていて、本当に良い時代だと思いますが、やはり当時の機械で遊んでこそ中年の腐った脳は生き返るんじゃないかなぁ.......


古いものが良いとはこの際言わない。ただ、古いものを新しいものとして受け取った世代がいた事実だけは認めて欲しいものだなと思うし、逆に僕のような中年は、こんなつまらないもので喜びやがって💢と若い子達に目くじら立てず、俺にもこんな頃があったとメガドラ30周年で思い出してみるのも悪くないのかもしれない.....




何はともあれメガドライブ30歳おめでとう







メガドラ30周年・ドリキャス20周年 ポータルサイト | セガ https://sega.jp/special/hard_anniversary2018/


posted by lain at 22:15北海道 ☔ゲーム

古典に古典である事を”No”と言っても暖簾に腕押しだ「宇宙の戦士(1988年OVA)」ロバート・A・ハインライン(原作)/アミノテツロー(監督)/感想

今日は休日出勤を断った。

家のことと、風邪が順調に進行中だったからだ。

おかげで朝から優雅に「宇宙の戦士」を観直すことも出来た。




「宇宙の戦士」というと、SF界隈では伝説の作品らしい。らしいというのも、いくら好きでも、それほど幅広くSFを読み漁っているわけでもなく、あまりロバート・A・ハインライン作品にそそられない自分にとって宇宙の戦士への思い入れは存在しないからだ。

ガンダムですら本作が無ければ生まれなかったと聞いて、20年以上前にレンタル屋で借りてみたのものの、アニメ版は分かり易いまでに軍隊へ入った青年の成長ものでしかなく、古典のなかの古典といった具合で、なんら感銘は受けなかった。細かな設定を読み込めば面白くなるかと原作も勢いで買ってはみたが、やはりあまり好きになれず積んだ。あれからだいぶ経ったし、今もう一度読んだら何か違うかもしれないが、フィリップ・K・ディックやジョン・ヴァーリィほどには好きにならなそうな気はする。





ベトナム戦争の影響下というか、アメリカの作られた英雄像が色濃く出ているのが、あまり好きになれないのだと思う。それなりに裕福な家の子供が、アメフトの試合でヒーローになりそこなり、好きな女性の尻を追いかけて軍隊へ入って鬼軍曹にしごかれつつ戦友との友情を深め、数ある死亡フラグをチラつかせながら実際に家族や仲間を失い最後には.....というハッピーエンドの自己満足度に、心底アメリカ人らしいなと痛感させられる。

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無骨なパワードスーツのデザインはとても好き。

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コンソールの灯りがバイザーに反射してたり

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出動前のバタバタ感も良かった。

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こんな生物いたらほんと嫌

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結局最後は哀じゃなく愛なのが哀だった......



こういった古典作品は、原作よりそれに影響を受けた作品の方が面白いのではなかろうか?宇宙の戦士の存在を知らない頃に「宇宙の騎士テッカマンブレード」にハマっていた身としては、娯楽として楽しいはテッカマンだなぁと思ってしまう。謎の宇宙生物の襲来と、パワードスーツの存在、タイトルの段階で完全に意識しているのもそうだが、それらを変身ヒーローものへ落とし込んだのが本当に上手かった。ただ、近年は後出しの付け入る余地が少なくなってきているので一概には言えないものの、後出しが”じゃんけん”に勝つのは当たり前なので、そんなところを競っても仕方ない。50年以上前に読めていたら、こいつは凄い本に出会えたと思えたかもしれないのだから。






話は変わるが、本OVAの監督を務めているアミノテツロー氏の仕事っぷりがいつもよく分からない。上手いのか上手くないのか判断出来ないのだ。良いような良くないような、でも気になっていた作品に彼の名前がクレジットされていることが多々あって、僕にとっては非常に悩ましいお方なのだ。雨宮慶太原作の「イ・リ・ア」、「マクロス7」、「アイアンリーガー」、「屍鬼」いずれも今一歩物足りないような気分になった。それが何故なのか未だに測りかねている.....

アミノテツロー....あなたは一体何者なのか?.........







あみにょろ文庫(アミノテツローのブログ) http://aminon.asablo.jp/blog/

アミノテツロー監督に“正々堂々”インタビュー! 伝説のアニメ『疾風!アイアンリーガー』誕生の裏側 http://news.livedoor.com/article/detail/14727790/
posted by lain at 12:12北海道 ☔アニメ

人、土地、時代が代わっても”人狼”は人狼だった「人狼(韓国版2018年)」キム・ジウン(監督)/Netflix/感想

辻谷耕史さんが亡くなったニュースのショックで、すっかり忘れてしまいそうになっていた韓国版「人狼」。

もう観てから数日経ってしまったし、いっそ書かなくとも良さそうなものだが、これが存外良い出来だったから、このまま忘れ去ってしまわないようにしたい気持ちの方が上回った。





『人狼』と聞くと、某パーティゲームを思い浮かべる人の方が多いかと思うが、その元になった「Mafia」というゲームをアメリカの会社が「Are You a Werewolf?(汝は人狼なりや?)」と名付けて再構築して発売する前に、”押井守”のライフワークであるケルベロス・サーガのアニメ映画『人狼 JIN-ROH』はこの世に生を受けていた。






”負けた”という点以外、異なる道を辿った戦後の日本を舞台に、丁度学生運動や世界情勢が不穏であった頃と似た時代のお話で、過激派を取り締まるため警察以上自衛隊以下の組織が必要だと組織された”特機隊”が、その強さが仇となって徐々に国家から要らない存在とされていくという内容。

確かに特機隊は軍隊でも使わないくらいの強度を持ち合わせたプロテクターで全身を包み機関銃を乱射する連中で、犯人を逮捕するなんていう甘っちょろい考えは一切しない。流石にそれはやり過ぎだろうというのも分かる話ではある。でも、自分たちで作ったにも関わらず、目の前の脅威と実際に対峙している者達に”お前達はもう要らない”というのはあまりにも御無体ではないか?....そんな風に思ったが最後、覆せぬ時流と頑固に戦う連中に自然と肩入れしている自分が出来上がっていた。


まあ、要するに、このケルベロス・サーガが本当に好きなんですね、俺は。押井守初の実写映画「紅い眼鏡」に始まり、藤原カムイによるコミカライズに沖浦さんが監督を務めたアニメ版人狼まで、その愛は揺るがなかった。

だから、韓国の実写版「人狼」には当然一抹の不安はあった。それでなくとも日本のアニメを実写化して成功した作品など思い出せないくらい僅かなわけで、押井さんが監督するわけでも演出を指導するわけでもない実写化を疑わない方がおかしいくらいだと思うが、今回に限っていえば、そんな心配は杞憂でしかなかった。ケルベロス・サーガの象徴である”プロテクトギア”姿も、日本の実写化でよくあるコスプレ感とは無縁であったし、世界観も近未来の韓国が舞台でもなんら違和感がなく(むしろ韓国にこそぴったりな設定かもしれない)、アクションシーンも実に重量感溢れるもので、まだまだ日本はこの分野で韓国の足下にも及ばないなと感じました。





やっていることは韓国映画で間違い無いのに、ちゃんと押井守の愛したケルベロス・サーガになっているのが不思議でした。一応のハッピーエンドへ改編されていても、何故か原作と同じだけの質量で哀しい気分が降って来ました。

主演の男女は、それほど華やかな役者では無かったものの、吹き替えに”細谷佳正”と”坂本真綾”が配役され、真綾得意の朗読シーンも良く、特に主人公の訓練を務めていた虎の穴の所長(演:チョン・ウソン CV:三木眞一郎 )の渋さが本当に格好良くて痺れた。人狼としての道を主人公に身体で教える漢気もそうだし、アニメ版とは違う結末を主人公に許した懐の深さにも惚れそうだった。

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こんな実写化ならどんどんやって欲しい。

これを日本でやれないのは、心底残念でしかない............

”ハリウッド製”という冠に拘るくらいなら、本当に作りたがっている人たちにこそ、やって貰いたいものだ.......


posted by lain at 22:12北海道 ☔映画