俺たちのGA◯NAXは此処にある「ダーリン・イン・ザ・フランキス」TRIGGER・A-1 Pictures(制作)/錦織敦史(監督)/田中将賀(キャラデザ)/感想

なんというか、同じアニメを通った人たちの作品だなと思った。仮面を付けた大人たちは「ふしぎの海のナディア」のガーゴイルを連想させたし、選ばれた子供たちがロボットに乗り正体不明の敵を撃退するシチュエーションは「エヴァ」を思い起こさせた。他にもシリーズ全体を通して、ガイナックスの過去作を呼び起こさせる点が数多く存在したけれど、それがあまり嫌ではなかった。会社こそ違えど、全盛期のガイナックスのDNAを継いだスタッフが中核を成す作品なのだから、ある意味正統な系譜ですらあるなと思った。







自分たちがどうやって生まれているかも知らず、”パパ”の云う通りに命懸けで巨大移動要塞都市を”叫竜”から守る子供達が、少しずつ世界を知って、自分たちが何をどうしたいかを見つけてゆく展開が実に良くて、枠に嵌めたがる現代社会へのアンチテーゼを燃料源とした本作のディストピアを生き抜いた少年少女が、愛ある世界を作り上げる姿に胸が締め付けられた。


結局最後は愛の力で済ませてしまうのだから、ご都合と言えばご都合だが、最後くらい優しい嘘をご褒美にしてあげても良いと思えるくらい、子供達のおかれた状況は不憫だった。3桁の数字で呼ばれ、叫竜退治に使うロボットを上手く扱えなかったら誰も知らない場所に連れていかれ二度と戻らず、もしも上手く乗れたとしてもパイロットとしての賞味期限が切れたら死ぬしかない。それでも戦い続けていれば、いつかきっと自分達も大人になれるはずだと信じたいけど信じ切れないのが本当に切なかった。



ロボットに男女二人で搭乗する時の性的な匂わせ方や、子供に恋愛をレクチャーするかのような隠喩が絶妙だったように思う。下手に女性の全裸を見せられるより、よほどエロチックだった。やはり田中将賀キャラは、子供と大人の狭間を描くのにぴったりだ。俺も青春したい.....





地球外生命や叫竜だけでもあれなのに、それを群像劇に落とし込まなければならなかったのだから、なにかと大変だったのではないかと思うけれど、錦織さんには懲りずにまたオリジナル作品をやって貰いたいものである。

本当にご馳走様でした"○┓ペコリ






公式サイトhttps://darli-fra.jp/
posted by lain at 07:10北海道 ☔アニメ