おっさんのW杯は終了です

日本のW杯が終わった。

毎試合難しい決断を迫られる状況ではあったものの、全体的には素晴らしいサッカーを見せてくれたように思う。





今になって振り返ると、予選の頃からヒヤヒヤさせられる代表だった。長友、長谷部、本田、香川など、世界でも実績を上げている選手が主軸にいる割に、それらがあまり噛み合っておらず、特に本田と香川の共存は最悪で、どちらかが好調だと、また一方は存在すら感じない有様だった。よくあの状況で最終予選を1位で突破出来たものである。そこへ更にW杯本番2ヶ月前での監督更迭という協会の暴挙も加わり、淡い期待は今にも霧散しそうであった。



西野監督に代わってからのテストマッチ数試合の結果も振るわず、素人目には何を試せたのかすら分からないままW杯が開幕した。グループステージの段階でのボロ負けを予感しつつも”もしかしたらもしかしないかな?”と、ついついコロンビア戦を見てしまう自分の未練すら馬鹿馬鹿しく思えるほどに期待は萎んでいた。

しかし、開始早々全力の攻めを見せる日本代表選手達の姿に、そんな貧弱な邪推はあっさり消し飛んだ。勝負は始まってみないと分からないと言うけれど、ここまでの結果は観客のみならず選手や監督すら予想していなかったことだろう。ただ予選を突破したのではなく、”前のめり”に攻めた末の決勝トーナメント進出だったのだ。こんなに選手の勝ちたい気持ちが見える日本サッカーは久しぶりだったから本当に嬉しかった。


こうなると観客としては俄然欲が出てしまうわけだが、同じく欲が出た西野監督が予選最期の相手ポーランド相手にメンバーを6人入れ替えた時は流石にやり過ぎだろうと思わざる得なかった。実際薄氷を渡るような試合になってしまい、辛うじて他力により敗退は免れるも、前戦、前々戦の素晴らしいサッカーが虚しく思えるほどの時間稼ぎに終始するものだから、残念な気分でいっぱいになっていた。決勝トーナメントに行く為、レギュラーメンバーを休ませる為、今後の戦いに備えた選択だったのは百も承知だが、あのプレイを残念と感じない人などまずいないだろう。


勿論1番残念に思っていたのは選手達と監督である。無様なポーランド戦すら必要だったのだと言わんばかりに、ベルギーから立て続けに2点を奪った姿が全てを表していたように思う。仮眠が過眠で1点目を見逃すが、乾の強烈なミドルはしっかり網膜に焼き付いた。リードを広げた後は、高さを活かしたベルギーの攻めに押し切られ、らしいと言えばらしい逆転負けを喫したものの、ロスタイムの段階で、まだ4人もカウンターに反応出来ていたベルギー相手なら仕方のない話かもしれない。



勝負は勝ってなんぼ。

それは当然そうだろう。負けるより勝った方が気持ちも良いものだ。

でも、勝利したコロンビア戦より引き分けたセネガル戦の方が俺は痺れたし、負けたはずのベルギー戦だってサッカーの面白さを痛いほど教えてくれた。誰がなんと言おうと、やれることを出し惜しみせずやった彼らは格好良かった。大会全体を通して素晴らしい視野とパス精度を見せていた柴崎岳や、再三存在感のある守りを披露してくれた昌子源のプレイは特に忘れ難い。

今回レギュラーだった選手の中で、次のワールドカップのピッチに立っている者は少ないだろう。そもそも予選を勝ちぬけない可能性だってある。ベンチを温めるだけだった若手の忸怩たる想いが、4年後の勇姿に繋がっていることを祈るばかりだ。




長谷部や長友のような献身的なプレイヤーの背中を知っている者達なら、きっと次もやり抜いてくれることだろう。

本当にお疲れ様日本代表。そして西野監督4年後もよろしくお願いします。

そろそろ日本人監督を信じて良い頃合いでしょう?協会さん......








あぁ.....もうW杯で長谷部や長友の勇姿が見れないかもしれないと思ったら泣けてくるな........
posted by lain at 07:09北海道 ☔雑記

暑い日はドラゴンに限る「ひそねとまそたん」樋口真嗣(総監督)/岡田麿里(シリーズ構成)/ボンズ(制作)/感想

連日雨が降り、粘り気のある空気に安眠すら奪われ、暑い暑いと口にすることすら億劫だという梅雨。

これまで北海道には梅雨が無いと言われて来たものの、北海道各地で6月の降水量は記録的であったそうで、本州のひと月ほど雨が続く状況よりマシではあっても、必ずしも梅雨が無い土地とは言えなくなってきたように思う。もしも避暑が目的で北海道を訪れるなら内陸は避けた方が良いだろう。



そんな前置きを書きたくなるくらい、気付けば夏であるのに、やっぱり当然春アニメを見終わっていないわけで、これは絶対最後まで見ておきたいという作品を見るので精一杯だったりする。




自分にしか出来ないことを求めて、うっかり自衛官になってしまった主人公”甘粕ひそね”が、”変態飛翔生体”と呼称されたドラゴンのパイロットに選ばれ、大きな国家プロジェクトを担う存在になってゆく物語だったわけだが、樋口真嗣さんの趣味の世界をアニメで調理した事が功を奏している作品だった。もしも特撮でこれを撮っていたら、ここまで好きにならなかったどころか、見ようともしなかったかもしれない。

ドラゴンが現代に存在し、人間がいかに彼らと折り合いをつけて来たかという世界観の突飛さはあっても、根本的には目新しい物はないのだが、思ったことを空気を読まずに口にしてしまう主人公”ひそね”、気の良いヤンキーキャラな”貝崎名緖”、それらを纏め上げる班長や、とぼけ顔の指揮官、神出鬼没のジョアおばさん、そして戦闘機から愛らしいドラゴンに至るまで、ほんわかさせられる線と色合いで纏め上げるボンズのバランス感覚が非常に良かった。何よりドラゴンへの搭乗の仕方が自ら食べられることだというのが最高の発明である。






気の良い自衛官達のやり取りを見ていると、自衛隊に過度な好感を抱かせようとしているように取れなくもないが、こんな事態に対応出来るのは当然自衛隊しかありえないわけで、それはそれ、これはこれで良いのだ。正直自衛隊がドラゴンだの巫女だのを連れ立って、人知を超える生物を諌めるなど面白いからどんどんやれ状態だった。こんな面白いもの、関係者全員嬉々として作っていたことだろう。

シン・ゴジラの時のように、途中から作品を乗っ取られないくらい、樋口真嗣さんには自分の趣味を曝け出した作品をやって欲しいし、それを実写ではなくアニメ畑に投下して欲しいと思った。まだまだアニメに向いたネタを、あのおじさんは隠し持っているに違いないのだから.....





ちなみに、僕の中では声優のMVPはひそね役の久野美咲を抑え、柿保令美を演じた釘宮理恵で決まり。

ひそねが自衛官を辞めると言った時の激怒は迫真にもほどがあった..........

良い役者になったね釘宮さん.....

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公式サイト http://hisomaso.com/


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posted by lain at 08:00北海道 ☔アニメ