僕にとってのピアノの神様は彼女のことだった「神童」さそうあきら/双葉社/感想

この春から放送を開始したアニメ「ピアノの森」は、天才的なピアノの才能を持つ野生児のように元気の少年が、その素質を見出されピアニストとして成長していく物語で、とても素直なドラマ作りなのにピアノに関しての描写も細やかだから面白い。原作は書店の平積みでしか眺めたことがなかったが、評判の良さも頷ける内容だと思った。



ただ、この手の天才的子供のピアニストの話になると、僕は”さそうあきら”氏「神童」について触れずに居られなくなる。正直初めて絵で音楽を感じた作品だったと思うから。

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耳だけは良い音大を目指す浪人生”和音”が、野球のボールを探しにきた少女”うた”と出会い、野球以上に上手い彼女のピアノを知って弟子入りまでしてしまう話で、”うた”の物怖じしない姿から、ぽろりとこぼれ落ちる子供らしい一面であったり、彼女と関わっているうちに生き方そのものが変わって来る和音の泥臭さであったり、二人の身の回りのドラマが展開していく。

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淡い恋心の描写も痺れる



うたのお母さんの苦労話や音楽業界の嫌らしい面であるとか、”さそうあきら”さんらしい生活感溢れた脚色が個人的に凄く好みで、終盤の辛い展開だけでなくピアノに関係無さそうな野球ネタで埋め尽くされた序盤ですら大好きだった。うたの前に現れる巨匠たちがピアノのこととなると子供っぽくムキになってはしゃぐ様子なんかも最高に面白かったものである。


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ピアノの森の阿字野先生とはえらい違い





漫画なのだから実際にはピアノの音など聴こえないし、ぶっちゃけショパンの革命エチュードがどうのとか言われても、どんな曲だったか直ぐに分からない(知らない)

でも、確かに何かが聴こえた気がした。

うただけが奏でる音楽が


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posted by lain at 07:20北海道 ☔漫画