”赤尾でこ”な”三重野 瞳”

声優が普通に歌手としても活動する今が第何次声優ブームなのかは分からないけれど、僕が声優の演技ではなく歌の部分を好きになったのは、かれこれ20年以上前のことになる。

当時一番人気があったのは林原めぐみで、演技の上手さが歌にも活かされており素晴らしかった。それに続く”國府田マリ子”や”椎名へきる”は歌の仕事の方が印象強く、特に國府田マリ子は自分の歌の世界を上手に拡げていたように思う。”井上喜久子”ねぇさんや”宮村優子”も含め、あの時期は声優の歌に何度も励まされたものだった。


そんな90年代中頃の声優アーティストブームに乗っかって「この人何処から出てきたの?」というアニソンアーティストも増えた。普通のアイドルとしては成功せず声優になるもいまいち伸び悩んだ”水野愛日”や、アニソンで素晴らしいデビューを果たすも一般向けの楽曲による勝負に挫けアニソンに戻ってきた”松澤由美”、今では多くの人が知っている”高橋洋子”さんもそうだろう。まるでメジャーリーグで駄目だった人が日本球界で大成功するみたいに、アニメに関わってようやく日の目を見たという人が兎に角増え出した。そして三重野瞳もまた、そんなアニソンで花開いた人だった。




今考えると有名な声優でもアーティストでもない新人歌手をアニメ畑でデビューさせるだなんて、かなり思い切ったことのように感じる。歌唱技術がすごいとか、見た目が凄く可愛いというわけでも無い彼女であるし。ただ、頂いた歌を一曲一曲大事に歌う姿勢が見えて来そうな歌声は素朴で暖かくて可愛らしかった。理屈で説明し難いところに彼女の良さはあったように思う。良い意味で心の隙間に入り込む巧さがあったのだ。





久々に「ベリー☆ロール」というアルバムを引っ張り出したら、やっぱりあの頃と変わらず励まされた。ちょっと早めの夏を味わえる「ラムネ日和」みたいなポップな曲も良いが、やはり素直に励まされる「がんばって」「ヤッホー!」「Pitch」のような曲が彼女は良い。今ではすっかりアニメのシリーズ構成や脚本のお仕事がメインになっているが、歌のお仕事も続けていって欲しいものである。












posted by lain at 07:13北海道 ☔アニメ